平均して 20% の人が罹患している慢性疾患があります。この疾患を診断するための検査に、陰陽検査A と 陰陽検査B とがあります。陰陽検査A は感度も特異度も 95% で、陰陽検査B は感度も特異度も 90% です。これら2つの検査で2重チェックすることによって診断精度を上昇させることにします。
真に陽性の人 1000人 の検査結果:
| 陰陽検査B | ||||
|---|---|---|---|---|
| 陽性 | 陰性 | 計 | ||
| 陰陽検査A | 陽性 | 855 | 95 | 950 |
| 陰性 | 45 | 5 | 50 | |
| 計 | 900 | 100 | 1000 | |
真に陰性の人 4000人 の検査結果:
| 陰陽検査B | ||||
|---|---|---|---|---|
| 陽性 | 陰性 | 計 | ||
| 陰陽検査A | 陽性 | 20 | 180 | 200 |
| 陰性 | 380 | 3420 | 3800 | |
| 計 | 400 | 3600 | 4000 | |
5000人の対象者のうち、
陰陽検査A(陽性)かつ 陰陽検査B(陽性)の人: 875人
陽性適中率 = 855/875 ≒→ 97.7%
陰陽検査A(陰性)かつ 陰陽検査B(陰性)の人: 3425人
陽性見落とし率 = 5/3425 ≒→ 0.15%
陰陽検査A(陽性)かつ 陰陽検査B(陰性)の人: 275人
真の陽性者の割合 = 95/275 ≒→ 34.5%
陰陽検査A(陰性)かつ 陰陽検査B(陽性)の人: 425人
真の陽性者の割合 = 45/425 ≒→ 10.6%
陰陽検査A のみで5000人を診断した場合:
| 陰陽検査A | ||||
|---|---|---|---|---|
| 陽性 | 陰性 | 計 | ||
| 真の値 | 陽性 | 950 | 50 | 1000 |
| 陰性 | 200 | 3800 | 4000 | |
| 計 | 1150 | 3850 | 5000 | |
陽性適中率: 950 ÷ 1150 ≒→ 82.6 %
陽性見逃し率: 50 ÷ 3850 ≒→ 1.3 %
以上より、陰陽検査A に 陰陽検査B を付け加えることによって、陽性適中率が 82.6 % から 97.7% に上昇し、陽性見逃し率が 1.3 % から 0.15% に低下することが分かりました。なお、2重チェックの弱点は、一方が陽性・他方が陰性となって判定不可が出てくくることですが、その場合には真の陽性者の割合が参考になります。
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