油には油を
熱と物理学 へ戻る
ばいおりんの日常的物理学文集 へ戻る
2012.05.04


 「 水と油の関係 」は良くないし、「 火に油を注ぐ 」も良くないが、「 油に油を注ぐ 」はよさそうだ。「 目には目を、 歯には歯を 」はいやだが、「 水には水を 」はよさそうだ。

  小学生の頃、 近くの川で、 泳いだというか潜って手長エビを取ったりした。 耳に水が入ると、 日に焼けた石の上に耳を当てて横になり、 水が抜けるのを待った。 中学生になってプールに初めて入って、 泳ぎ方を習った。 耳に水が入って取れなくなると、 友達が、「 水道の水を少しずつ流して水を耳に入れてから、 トントンすると取れるぞ。」と教えてくれた。 目から鱗だった。

  消防署に勤めている知り合いがいる。 彼は、 救急車のサイレンの音を聞いただけで、 どこの救急車なのかを当てる。 彼から、「 てんぷら鍋に火がついたときは、 油をつぎ足せば火は消える。」と教えてもらって、 目から鱗。 間違っても水を入れてはいけない。 油の下に潜り込んだ水の集団が水蒸気爆発を起こしてしまうからだ。

 「 芸術は爆発だ。」と言ったのは岡本太郎。 爆発とは、 気体の瞬間的な熱膨張のことである。 桜島の噴火情報をみると、 爆発的噴火 と 非爆発的噴火 とに分けて報告されている。 もちろん爆発的噴火のほうがエネルギーが大きい。 桜島の噴火は水蒸気爆発ではないが、 噴火口に溜まった雨水が水蒸気爆発を起こすこともあるそうだ。 その時は、 いつものモクモクと大きくなっていく灰色の噴煙ではなく、 白色の煙である。