バッテリーには「発する」とか「大砲」という意味があり、昔は野球のピッチャーのことをバッテリーと言うこともあったそうです。一般にバッテリーとは車両用の鉛蓄電池のことですが、本来の意味でのバッテリーは二次電池( 蓄電池 )のことです。二次電池とは、放電も充電もできる電池のことです。
(1) 鉛蓄電池
鉛蓄電池は、電解液である希硫酸の中に鉛の電極板が入っています。 正極( 陽極 )には二酸化鉛、負極( 陰極 )には海綿状の鉛が使われています。
放電の反応です。
負極: Pb + SO42- → PbSO4 + 2e-
電子( e- )は導線の中を正極へと移動します。
正極: PbO2 + 4H+ + SO42- + 2e- → PbSO4 + 2H2O
蓄電の反応は矢印の向きが逆になります。
(2) リチウムイオン電池
リチウムイオン電池とは、カーボン材料を負極活性物質とし、リチウムイオン含有遷移金属酸化物を正極とし、電解液に非水系有機物を用いたものです。
放電の反応です。
負極: LixC → C + xLi+ + xe-
電子( e- )は導線の中を正極へと移動します。
Li+ は電解液の中を正極へと移動します。
正極: Li(1-x)CoO2 + xLi+ + xe- → LiCoO2
蓄電の反応は矢印の向きが逆になります。
(3) ニッケル水素電池
ニッケル水素電池とは、水素吸蔵合金( MH )を負極とし、オキシ水酸化ニッケルを正極とし、電解液に水酸化カリウム水溶液を用いたものです。
放電の反応です。
負極: MH + OH- → M + H2O + e-
電子( e- )は導線の中を正極へと移動します。
正極: NiOOH + H2O + e- → Ni(OH)2 + OH-
蓄電の反応は矢印の向きが逆になります。