シャボン玉
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2011.06.23


     シャボン玉とんだ  屋根までとんだ
     屋根までとんで   こわれて消えた。
     シャボン玉消えた  とばずに消えた
     生まれてすぐに   こわれて消えた。
     風かぜ吹くな     シャボン玉とばそう。

  砂丘、 木枯らし、 又三郎、 山鳴り、 タンポポ、 こいのぼり。
  これらの言葉から連想するものは、 風である。 アニメ映画「 となりのトトロ 」で知られる宮崎駿監督の作品には、 しばしば風が登場してくる。 それは、 何か人間の力の及ばない時間的にも空間的にも壮大なものであり、 現代人の忘れてはならない大切なものである。

  一方、 風は、 世間とか社会情勢という意味合いでもよく使われている。

  シャボン玉やCDが虹色に光るのは、 構造色と言われる。 これは光の干渉によって起こる現象である。 シャボン玉の場合は、 薄膜干渉といって、 光の波長程度の薄い膜では、 膜の上面で反射する光と下面で反射する光が干渉するため、 膜の厚さに対応した波長光が色づいて見えるのである。

  近ごろのシャボン玉は合成洗剤で出来ているので、 ネオン色に輝く。 しかもたくさんのシャボン玉ができる。 しかし、 今も昔も変わらないのは、 すぐに消えてしまうそのはかなさであろう。 大正時代に作られた童謡「 シャボン玉 」の作詞者 野口雨情は、 2歳の娘を疫病で突然失ってしまう。 この歌には、 その時の雨情の気持ちが込められているという。