地デジになって出来なくなったこと
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2012.02.18


 「 まもなくパチンコのアポロが開店の10時をお伝えします。 ピッ、ピッ、ピッ 」
「 ピー 」が鳴る前に、 あわてて、 左手で探って、 純正時計の時刻合わせボタンを押す。 休日の朝の指示出しが終わってから、 週1回の本当の我が家への帰宅途中のいつもの風景である。

  そういえば、 TV では NHK の7時の時報がなくなった。 その理由を調べてみると、 地上デジタル放送になって伝播遅延が著名になり、 しかも、 地域の受信機によって伝播遅延時間が2秒から4秒と異なるため、 正確な時報ができなくなり終了になったとのこと。 やはりそうか。 地デジテレビがアナログテレビよりも遅れて映ることには、 気づいていた。 デジタル放送では、 元々連続性のあるアナログ的波的情報を、 標本化 & 量子化 で数字に置き換え、 データ圧縮してから電波に乗せ、 受信してから解凍し、 数値データーから「 部分拡大すると微小鋸歯状のデジタル的波的データー 」へと変換してから表示する。 どうしてもタイムラグが生じてしまう。 受信機の性能によって、 受信してから表示するまでの時間もまちまちである。 一番切実に悩んでいるのは緊急地震速報の関係者たちだそうだ。

  ワンセグと言う言葉は知らず知らずに聞いていたが、 最近テレビでふと目にして認識した。「 移動受信末端向けの1セグメント部分の地上デジタル放送の送信サービス 」のことだそうだ。 地デジは13セグメント配信である。 そのうちの12セグメントを固定受信末端用に使っている。 ハイビジョン放送には12セグメントを使用するが、 4セグメントあれば従来のアナログ映像とほぼ等しい映像を配信できるため、 同時に最大3番組まで配信できる。 1セグメントの映像は、 携帯電話のような小画面で受信されることが多い。 1セグメントで送信できるようにするためには、 1秒間のフレーム数を半減させたり、 圧縮率が2倍程度にもなるよう実質情報量削減が行われたりして、 映像ビットレートを少なくしているそうだが、 それでも小さな画面にとっては十分である。 映像ビットレートとは、 1秒間あたりの映像自体のデータ量のことであり、 画質の指標になっている。