ダブルチェックで偽陰性や偽陽性を減らす
確率 へ戻る
大学生のための数学 へ戻る
2024.02.04


 9.1 % の人が感染している ウィルスX に感染しているかどうか?
 次の精度を持つ2つの検査を行うことで、どれくらいの確率で感染しているか否かを判定することができるのか考えてみましょう。    偽陽性・偽陰性発生率は、検査Aは 5% で、検査Bは 10% です。
   検査Aの結果と検査Bの結果が一致しないときは、検査Aの結果を取ることにします。


 無作為に選んだ 11000 人 の人の集計は、およそ次のようになるはずです。

検査Aで(+)であった人 1000人 の検査Bの結果:    検査Aも検査Bも(+)だった人の 本当に感染者である確率: 855/860 ≒→ 99.4 %
   検査A(+) かつ 検査B(−) だった人の 本当に感染者である確率: 95/140 ≒→ 67.9 %

検査Aで(−)であった人 1000人 の検査Bの結果:    検査Aも検査Bも(−)だった人の 本当に非感染者である確率: 855/860 ≒→ 99.4 %
   検査A(−) かつ 検査B(+) だった人の 本当に非感染者である確率: 95/140 ≒→ 67.9 %

検査Bで(+)であった人 1000人 の検査Aの結果:    検査Aも検査Bも(+)だった人の 本当に感染者である確率: 855/860 ≒→ 99.4 %
   検査A(−) かつ 検査B(+) だった人の 本当に非感染者である確率: 95/140 ≒→ 67.9 %

検査Bで(−)であった人 1000人 の検査Aの結果:    検査Aも検査Bも(−)だった人の 本当に非感染者である確率: 855/860 ≒→ 99.4 %
   検査A(+) かつ 検査B(−) だった人の 本当に感染者である確率: 95/140 ≒→ 67.9 %


まとめ:
   905 × 0.006 + 8555 × 0.006 + 995 × 0.321 + 545 × 0.321 =→ 551.1
   551.1 ÷ 11000 ≒→ 5.0 %

 したがって、全体としての偽陽性・偽陰性発生率は、検査A単独と変わりはないということなのですが、2つの検査結果が一致した人については、偽陽性・偽陰性発生率は 0.6% まで少なくすることができるということです。