永久機関 と 慣性の法則
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2014.10.30


 「 永久機関は存在しないのであるから、 移動している物質に力を加えることを止めると、 次第に物質は運動エネルギーを失っていき、 いずれ静止してしまう。」との考えは間違いです。「 移動している物質に力を加えると静止させることができる。」というのは正しいのですが。

  永久機関とは、 外部からのエネルギー供給を一切必要としないで 外部に「 仕事 」をし続けたり、 外部にエネルギーを渡し続けたりすることのできる機関のことです。 空気の抵抗や接触している物との摩擦が無い空間で等速直線運動をしている物質は、 外部にエネルギーを渡しているわけでも、 無からエネルギーを作り出しているわけでもありません。

  空気の抵抗や接触している物との摩擦が無い限り、 移動している物体に加える力を中止すると、 そのときの速度を保ったまま永久に移動し続けます。 この法則が「 慣性の法則 」です。「 慣性の法則 」は「 運動の第2法則( 加速度 = 力 ÷ 質量 )」に含まれるとともに、「 エネルギー保存の法則 」にも含まれます。

  物質は 外部に「 仕事 」をすると、 自分が持っているエネルギーの一部を外部に渡すことになります。「 永久機関 」とは、 要するに「 エネルギー保存の法則 」に従わない機関のことであり、 無からエネルギーを作り出すことのできる機関のことです。 したがって、 自然法則に従わない「 永久機関 」は存在しません。