エラストグラフィー
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2022.01.20____

 生体内に超音波パルスを1点に収束させて照射すると、照射部位に音響放射力インパルスが発生し、それによってそこから剪断波が発生します。剪断波とは、横波とも言われ、媒体の振動方向に対して垂直な方向に伝わる波のことです。剪断波伝播速度は硬い組織内では速くなります。剪断波伝播速度の2乗に組織の密度を掛けると、剪断弾性係数になります。剪断弾性係数は、ずり力による弾性変形の受けにくさを表すものですが、剪断弾性係数をもって組織の硬さとします。

 この原理を利用したのがエラストグラフィーであり、今日では体内超音波診断装着に装備され、肝硬変の診断へ向けての重要な情報が得られるようになりました。


   参照: 大学生のための物理学 > 材料力学 > 円柱物質の両端に力を作用させる