エンドスコープ: 昔はファイバースコープで、今は電子スコープ
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2026.02.25____


 人体や機械の内部を観察・治療するための医療機器または工業用機器を 内視鏡( エンドスコープ )と言います。胃・大腸カメラが実用化された昭和 50 年から、グラスファイバーを使って観察対象物が反射する光を手元のレンズや写真機に伝えていたので、胃や大腸の内視鏡は「 ファイバースコープ 」と言われていました。しかし、今では、映像素子で変換された電気信号が管の中を伝わるので、「 電子スコープ 」と言われます。ただし、電子スコープでも光源から放たれた光はグラスファイバー内を伝わってカメラの先端に届けられます。

 映像素子( 撮像素子、イメージセンサー )は、光を電気信号に変換する半導体部品で、光を検知するフォトダイオードが平面状に敷き詰められたものです。人間の目の「 網膜 」に相当し、デジタルカメラやスマートフォンにおいても高画質を得るための必需品になっています。

 胃カメラの先端 10cm ほどは映像素子が組み込まれているために少し太くてわずかに凸凹しています。経鼻挿入法の場合は、鼻道の狭い所にそれが当たって、痛みや出血を起こしたりする場合があります。