(1) 世界における 蒸気機関 から 内燃機関 への転換
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日本では 田沼意次 や 杉田玄白 や 平賀源内 が活躍していた頃の 1769年にイギリス人のワットが蒸気機関を発明し、 1785年にイギリスで蒸気機関による織機が発明され、 1807年にアメリカで蒸気船が出来て、 1819年にイギリスで世界初の蒸気機関車による鉄道が開通しました。 工場では蒸気機関によって石炭の化学エネルギーから変換された力学的エネルギーが大きな機械を動かして、 ばらつきの少ない高品質の商品が大量生産されるようになりました。 1845年にルポライターのエンゲルスにより発刊された「 イギリスにおける労働者階級の状態 」には、 そのころの都会の労働者や失業者の悲惨な日常生活の状況が詳細に書かれています。
大量生産された世界初の内燃機関は、 1860年にベルギーのルノアールが開発したエンジンです。 外見や構造は蒸気機関とよく似ていてました。 彼は、 バッテリーと誘導コイルを用いてガスを燃焼させることを思いついたのです。 当時は照明用ガスが都会で普及し始めた時期でもありました。 その後、 1877年には4ストロークのエンジンが開発され、 さらに、 1884年には液体燃料( ガソリン )による内燃機関も開発されました。 そして、 1886年( 明治19年 )にドイツのベンツによってガソリン自動車が開発されました。 蒸気機関よりも熱効率のよい内燃機関の発達は、 産業の高度化の源泉です。
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「 蒸気機関 」 の明治時代。
「 電気 」 の大正時代から昭和終戦まで。
「 石油 」 の昭和終戦から。
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※ 詳細は、 電気事業連合会 https://www.fepc.or.jp/enterprise/rekishi/index.html
※ 参考: 電気と物理学 > 世界の電気技術の発展史
明治時代:
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1882年 電気を光源とする街灯が日本で初めて東京の銀座に設置される。
1886年 日本初の電力会社 東京電灯会社 設立
1887年 日本初の火力発電所誕生
1891年 日本初の水力発電が、琵琶湖疎水を利用して蹴上発電所で始まる。
1894年 日清戦争で石炭の価格の高騰し、 水力発電会社が続々と誕生
1895年 日本初の市電 京都電気鉄道 開業
東京電灯・浅草発電所操業開始。 ( ドイツ製発電機 50ヘルツ )
1896年 電気事業者の監督行政が全国統一化
この頃の電気事業者は火力発電23カ所、 水力発電7カ所、 水・火力併用3カ所
1897年 大阪電灯がアメリカ製発電機 ( 60ヘルツ ) を増設。
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1912年 水力発電の出力が火力発電の出力を超える
1914年 ( 大正3年 ) 第1次世界大戦
工業において電力が蒸気力を超える
1917年 工場動力の電化率が50%を突破
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1935年 総エネルギー需要比率 : 石炭62%、 電力19%、 石油9%に
1945年 第二次世界大戦が終わる。
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1950年代に中東やアフリカで相次いで大油田が発見され、 欧米ではエネルギーの主役が石炭から石油へと移行しました。 日本においても1962年( 昭和37年 )の「 原油の輸入自由化 」をきっかけとして、 石炭から石油へと「 エネルギー革命 」が起こりました。
家庭用のエネルギーに関しては、 1950年代においてもなお、 多くの家庭の暖房や炊事に木炭や薪などの木質エネルギーが用いられていましたが、 1960年代より、 急速に石油、 ガス、 電気 などに移行し、 1975年までにはほぼ移行が完成します。
電源構成 2017年 ( 電力調査統計 より )

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石炭とは、 植物を起源とする化石燃料である。 数千万年前 〜 数億年前 に植物が湖や沼に堆積し、 地熱や圧力のによって炭素が濃集して作られたものである。 石炭には、 褐炭、 瀝青炭、 無煙炭と3種類あるが、 一般に石炭と言われているのは、 瀝青炭である。
石油とは、 炭化水素を主成分とする液体状の鉱物資源である。
天然ガスとは、 天然に産する化石燃料としての気体炭化水素のことである。 天然ガスは、 メタンを主成分としていて燃焼したときに発生する有害物質が少ない。
定説によると、 太古にプランクトンの死骸などが土砂と共に海や湖に堆積したものが、 微生物によって有機物に変化し、 地熱によって分解され、 液体状になったものが石油、 気体になったものが天然ガスであるとされている。
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