炎症の正体
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2012.07.04


  外界( 体の外 )から 内界 へ 異物( 非自己 )が侵入したときに、 それを排除しようとする仕組み( 免疫 )が働いて、 異物に対して 白血球 が攻撃を仕掛けます。 その時、 発熱、 疼痛、 発赤、 腫脹 などの現象が起こります。 これが炎症です。

  炎症は3大病態の1つです。( 3大病態とは、 炎症、 変性、 機能障害 です。)したがって炎症は病気なのですが、 炎症とは、 病気でありながら病気を治そうとする自然治癒力が作用している状況なのです。 もし炎症が起こらなければ、 私たちの体は侵入してきた微生物の餌食になってしまいます。 炎症が起こりにくくなっている状態は、 免疫不全といわれます。

  過剰免疫反応によって起こる炎症があります。
  過剰免疫反応の1つ目は、 アレルギー反応です。 外界から内界に侵入してきた ウィルス や バクテリア を、 攻撃目的に入国してきた外国軍隊( A )に例えましょう。 白血球を、 自衛隊( B )に例えましょう。 花粉を、 観光目的に入国した外国人旅行者( C )に例えましょう。 B が C を A だと誤認して攻撃をするのが、 アレルギー反応です。 アレルギー疾患には、 花粉症、 気管支喘息、 蕁麻疹、 アトピー性皮膚炎 などがあります。
  過剰免疫反応の2つ目は、 自己免疫反応です。 自分の細胞を、 勤労国民( D )に例えましょう。 B が D を A だと誤認して攻撃するのが、 自己免疫反応です。 自己免疫疾患には、 慢性関節リウマチ、 糸球体腎炎、 バセドウ病 や 橋本病 などの甲状腺疾患 などがあります。