円高とは、 ドルを基準とする為替レート ( ドルを単位とした円の価値 ) の変動が上昇傾向にあることです。
1 ドル = 100円 であれば、 1 円 = 1 / 100ドル ですので、 1 円 = 1 / 90 ドル になる、 つまり、 1 ドル = 90 円 になるのが円高になります。
ドルを円に換える人たちによる、 時間あたりの総変換量
円をドルに換える人たちによる、 時間あたりの総変換量
上記が下記を上回っているときは円高になります。 つまり、 ドル円変換需要が円ドル変換需要を上回っているときは円高になります。
ドル円変換需要が円ドル変換需要を上回る原因として、 次のようなものがあります。
円高が続いているときは、 FX ( 外国為替証拠金取引 ) において円の需要がさらに増加するので、 円高になる傾向があります。
貿易黒字になると、 獲得した海外通貨を円に交換することが多くなり、 円高になる傾向があります。
時計回り
の原因 :輸出で得たドルを円に変換するので
時計回り
の原因 :円建ての輸出品では価格が上昇し売り上げが落ちるので
ドル建ての輸出品では売り上げ金を円に交換したときに少なくなるので
円建ての輸入品では価格が下落し売り上げが上がるので
ドル建ての輸入品では売り上げ金を円に交換したときに多くなるので
時計回り
の原因 :輸入品の購入のため円をドルに変換するので
時計回り
の原因 :円建ての輸出品では価格が下落し売り上げが上がるので
ドル建ての輸出品では売り上げ金を円に交換したときに多くなるので
円建ての輸入品では価格が上昇し売り上げが落ちるので
ドル建ての輸入品では売り上げ金を円に交換したときに少なくなるので

2000年 から 2014年 まで の推移
為替レートは ( 為替レート − 104 )× 50 の 値 をグラフ化
円安 の最高は、 2002年 の 1 ドル = 125 円
円高 の最高は、 2011年 の 1 ドル = 80 円
上のグラフを見ると、 貿易収支 と 為替レート は連動しているように見えます。 為替レート が円高になると、 輸出が減り輸入が増えて貿易赤字になっていくのが見て取れます。 また、 貿易赤字 が 円安をもたらすことも見て取れます。 この後のグラフは、 円安が貿易黒字をもたらすことが見て取れるような図になっていくのではないかと予想するのですが、 果たして ・ ・ ・ ?
日本の 金利 や 金融商品の利回り が他国より良いと、 円の需要が増え、 円高になる傾向があります。現在、 政府は日本の景気をよくするために貿易黒字( 輸出超過 )にもっていきたいので、 円安政策をとっています。 その1つが、 外国の投資家に日本の銀行に預金したいと思わせないようにしたり、 日本の債権を買いたいと思わせないようにすることですが、 そのために「 低金利政策 」をとっています。 もちろん、「 低金利政策 」には、 貨幣を市場に出回りやすくして景気を回復する効果があります。
10年物あるいは2年物の国債の日米金利差 と ドル円為替レート は相関関係があると言われており、 米 > 日 の金利差が大きいほどドル高円安になります。
日本の政治や経済が安定していると、 資産は安全な通貨で持っていたいので、 円高になる傾向があります。
日本の中で市場に出回るお金の量が減ると、 1円で買える商品の量が増えます。 為替レートは、 根底では価値の等しい所に落ち着こうとしますので、 長期的に見ると円高になる傾向があります。さて、 歴史的にみると、 物理学を含む自然科学の発達は、 現在の情報化・経済世界化の1つの原因です。 その過程において、 ダーウィンの進化論の「 弱肉強食 」が、 2度の世界大戦を支える哲学になったことも否めません。 ただ、 これからの社会の発展を考えるときに、「 自然科学で扱われるヒト 」ではなく「 自然科学を扱う人間 」としての哲学が重要になることは確かです。
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