エンタルピー
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2026.03.01


 エンタルピーはエントロピーとは全く違います。エンタルピーは等圧過程にのみ用いられる用語です。

  一般的に、 圧力 P によって閉じ込められた気体に外から熱エネルギー H を加えたとき、 圧力 P が一定のまま、 温度が上昇し、 凾u だけ体積が増加します。 このとき、 気体の内部エネルギーの増加分を 凾t とすると、 次の式が成り立ちます。
    凾t = H − P凾u   →   H = 凾t + P凾u
  P凾u は、 閉じ込められた気体が外部にした仕事で、「 圧力エネルギー 」とも言われます。 また、 H はエンタルピーと言われます。 エンタルピーとは、 圧力一定という条件の下での熱エネルギーのことです。



 熱 や 仕事 は、エネルギー伝達の手段である。
 AとBとの系において、Aが出した 熱 や 仕事 の量は Bに入った熱や仕事の量に等しい。

   内部エネルギーの増加量 = 入った熱の量 − 出した仕事の量  { 等圧過程 }
               = 入ったエンタルピーの量 − 出した仕事の量  { 等圧過程 }

   内部エネルギーの増加量 = 入った熱の量  { 等積過程 }