最近の火山の大噴火
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2022.02.10_____
60名以上の死者が出た2014年の御嶽山噴火は記憶に新しいものですが、江戸時代に大災害をもたらした火山大噴火といえば、1707年の「宝永の富士山噴火」と、それから3/4世紀後の1783年の「天明の浅間山噴火」です。浅間山は富士山のおよそ100km北側にあります。エネルギー的には浅間山噴火は富士山噴火の4倍程度もあったとのことです。ちなみに、9万年前に九州で起こった阿蘇のカルデア噴火は宝永の富士山噴火の600倍にもなるそうです。
宝永の富士山噴火では死者はでなかったそうですが、降ってきた火山岩塊による家屋の崩壊や火災などの記録が多く残っています。宝永の富士山噴火の49日前には津波被害をもたらしたマグニチュード9程度の巨大な南海トラフ地震が発生しています。したがって、フィリピンプレートの沈み込みのリバウンドが富士山噴火の要因になったことは明らかです。宝永の富士山噴火ではマグマの噴出はありませんでしたが、江戸の街にも大量の火山灰が積もって昼でも暗かったそうです。
天明の浅間山噴火によって発生した火砕流によって群馬県の嬬恋村鎌原地区が飲み込まれ多数の死者がでたそうです。また、浅間山噴火によって関東一円に堆積した火山が農作物に影響を及ぼし、浅間山噴火が起こした天候異変ともあいまって当時の天明の大飢饉に拍車をかけました。その上に、利根川に大量の土砂を流出させた天明3年と6年の水害を引き起こす要因にもなりました。フランスではフランス革命直前の数年間連続で食糧不足が発生していますが、それは浅間山噴火のために引き起こされた天候異変のせいではないかという説もあります。浅間山噴火の年にアメリカ独立が国際的に承認されているのも興味深いことです。