エントロピーという概念が熱力学的なものから情報学的なものへと拡張されていったように、時間という概念は物理学的なものから経済学的なものへと拡張されていきました。それは、商品が持つ使用価値の反面である交換価値の量を決定する「時間」です。
商品とは、交換目的に生産された物です。商品の生産または販売を行う人を生産者といい、商品を生産販売目的以外の目的で購入する人を消費者といいます。生産者や消費者になりうるのは、家庭・企業・行政 です。
商品は交換価値を持ちます。商品の生産販売に必要なのは、材料と道具と労働です。商品が持つ交換価値は、材料や道具から転嫁された既存の交換価値 と 労働によって新たに生み出された交換価値 の合計からなります。後者を「付加価値」と言います。付加価値を通貨によって評価した価格 から 人件費 を差し引いたものが、生産者の利潤になります。
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@ 全ての生産者が生産販売した商品の価格の合計
A 全ての生産者が獲得した貨幣価格の合計
B 全ての消費者が購入消費した商品の価格の合計
C 全ての消費者が失った貨幣価格の合計
@ = A = B = C
GDP ≒ 民間消費 + 民間企業設備 + 民間住宅 + 政府消費 + 公的資本形成 + 貿易収支
GDPは単純には現在と過去とを比較することはできません。物価が変動するからです。そこで、現在と過去のGDPを比較できるように物価の変動が無いように修正して算出したGDPのことを、実質GDP と言います。
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