変位電流
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2024.12.09___

 コンデンサを含む閉鎖回路に交流電圧を与えて電流を周期的に変化させたとき、導線の回りには、アンペールの法則により、磁場が形成されて周期的に変化します。

 と同時に、コンデンサの周辺には、マクスウェルの法則により、磁場が形成されて周期的に変化します。実際は、この周期的に変化する磁場を形成するのは周期的な電場の変化なのですが、コンデンサの中には周期的に変化する「 変位電流 」が流れていて、これによって、導線の回りと同様に、アンペールの法則により、磁場が形成されて周期的に変化すると考えるのです。「 変位電流 」を考えついたマクスウェルは、ついにはマクスウェルの法則を発見することになります。

  マクスウェルの法則は、アンペールの法則と共に、マクスウェル方程式の第4の式に含まれています。
    
           


 電圧をかけられて充電されたコンデンサがあります。その電圧を0にすると、放電が起こります。そのとき導線を流れる電流を I とすると、コンデンサの内部空間には I と同じ変位電流が流れます。変位電流は「 見かけの電流 」と言われます。