胃酸
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2022.12.27_____

 胃粘膜から分泌される胃液は、胃酸、ペプシン、胃粘液 の3つに分類されます。胃酸は 塩酸、塩化カリウム、塩化ナトリウムで構成されます。胃酸は消化作用のほか殺菌作用も持っています。ペプシンはタンパク質を分解する消化酵素です。胃粘液は胃粘膜を覆って強酸性の胃酸から保護したり、食物の滑りを良くして十二指腸に送りやすくしています。

 太田胃散は、ニガキ、陳皮、桂皮などの生薬、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム が成分であり、胃内PH↑作用、胃酸過剰分泌抑制作用、胃壁蠕動運動改善作用を持つ薬であって、胃酸でありません。

 以前は胃炎や胃潰瘍は胃酸に対する胃粘膜防御因子の脆弱性から起こってくると考えられていましたが、今ではヘリコバクターピロリ菌によって起こってくることが分かっています。ヘリコバクターピロリ菌が起こす胃粘膜萎縮を伴う慢性胃炎では、胃酸分泌量は減少しています。しかし、それでも胃炎や胃潰瘍を改善させるには胃酸抑制薬が最も効果的です。