明治維新
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2014.05.31
「 労働生産性 」の指標となるのが、 国民総生産( GDP )です。 労働生産性によく似た概念として「 生産力 」というのがあります。 この場合の「 力 」は、 物理学でいう力ではなく能力という意味で使われています。「 生産力とは国民総生産能力である。」と言っていいかもしれません。 人類の歴史と共に社会の生産力は次第に増大していきますが、 それに伴って生産力のキーポイントが土地から貨幣へと移っていきます。 そして、 土地所有者的政権から貨幣所有者的政権へと政治変革が起こると、 生産力が一気に増大していきます。
長年続いた鎖国が終了し明治維新を向かえる日本の時代において、 大変な苦労がありました。 鎖国の影響もあって貨幣所有者的政権の基盤が育っていなかった日本では、 開国直後に外国産の貨幣所有者的政権が誕生する可能性がありました。 いわゆる日本の植民地化です。 そんな中、 いち早く外国の生産力の大きさを認め、 今までの土地所有者的政権( 幕府 )では日本の植民地化を防ぐことが困難であることを見抜き、 急いで日本独自の貨幣所有者的政権づくりをし土地所有者的政権にとって変えなければならないことを、 命がけで主張した人達がいます。 それは吉田松陰であり、 坂本龍馬であり、 高杉晋作であり、 西郷隆盛であり、 勝海舟であり、 その他明治維新の原動力となった多くの偉人たちです。 彼らの意見を受け入れて江戸無血開城を行ったザ・ラストショーグン徳川慶喜も偉大な人だと思います。
土地所有者的政権は士農工商という身分制度を必要としましたが、 貨幣所有者的政権は身分制度から人々を自由にする方向へと向かいました。 ザ・ラストサムライ西郷隆盛は、 私利私欲のない人だったらしく、 明治政府創設に尽力した後にもう自分の役目は終わったと感じた彼は、 今後の歴史の進歩の足かせになっていくであろう旧上流階級的世界観を道づれにして、 西南戦争で自らの一生を終わりに導いたようです。
最近、 坂本龍馬の手紙が発見され、 龍馬暗殺の近日までどんな活動をしていたのかが明らかになりました。 NHKのバラエティ番組「 突撃アッとホーム 」の取材でインタビューを受けた主婦の自宅から見つかったものです。 龍馬は、 福井藩を訪れ、 経済学に詳しい藩士の三岡八郎と新政権の樹立について語り合っていました。 この手紙により、 彼のコミュニケーション能力の偉大さと将来展望の明るさとが、 よりいっそう明確になりました。