
図の緑の四角の中が体の内側( 内界 )で、 四角の外の外側( 外界 )です。
抱え込みが行われる 胃の中 や 肺の中 は、 体の外側です。
排泄が行われる 腎臓の中 や 肺の中 は、 体の外側です。
胃は食物を抱え込みます。 腸は食物の中の栄養素を体内に取り込みます。
肺は空気を抱え込みます。 そして、 肺は空気中の酸素を体内に取り込みます。
細胞の中のミトコンドリアの中で、 栄養素と酸素は化学反応を起こして、 水や二酸化炭素になり、 中に蓄えられていた化学エネルギーが熱エネルギーあるいは体を動かすエネルギーに変換されます。 これが生物学的呼吸です。
腎臓は水を体外に排泄します。 それは、 膀胱にしばらく蓄えられた後放り出されます。
肺は二酸化炭素を体外に排泄し、 その直後にそれを放り出します。
体を動かすエネルギーで外界に働きかけて食物を捉えて胃の中に抱え込みます。 これが労働です。
人間は内界で生物学的呼吸をし、 外界で労働をしています。 これが人間のいのちの営みです。
人間は意識的に活動していますが、 同時に体内で無意識に活動しています。
次の絵は人間の体を縦に真っ二つに割ったモデルです。

左側を貫くサイホンのようなものは、 口 〜 胃 〜 肛門 です。( A とします )
右上側の丸い袋は 肺 です。( B とします )
下側の小さな丸い袋は 腎 〜 膀胱 です。( C とします )
発生学的には、BとCの一部はAから分岐して、やがて独立しました。だからAが基本です。
ここで重要なポイントについてお話しします。 それは、 出し・入れ と 吸収・排泄 との違いについてです。
出し・入れ は、 体の表面にある窪みに入れたり出したりすることで、 意識的にされることが多い。
吸収・排出 は、 体の内側と外側の物質のやりとりのことで、 無意識的に行われる。
Aを見てください。
人間は食物を口から入れて胃や腸を通過させ最後は肛門から出します。
食物が胃や腸を通過している間に、人間は食物の中に含まれている栄養素を吸収します。
Bを見てください。
人間は空気を口や鼻から入れてそれをまた口や鼻から出します。
その間に、人間は空気の中に含まれている酸素を吸収します。
Cを見てください。
人間は体内で産生された水を腎臓で排泄し、それを膀胱に蓄えた後、 出します。
もう一度Bを見てください。
人間は体内で産生された二酸化炭素を肺で排泄し、口や鼻から出します。
人間は体内で栄養素と酸素を化学的に反応させてエネルギーを取り出しています。
そのときに一緒に水と二酸化炭素が産生されます。
この化学反応は、
生物学的呼吸 と言われます。
生物学的呼吸によって得られたエネルギーは、 食物を収獲して加工する為に使われます。
この体外で行われる意識的な人間の活動を
労働 と言います。