偏西風の1つで、 北緯
あたり 高さ
あたりを 地表に対して速さ
くらいで 北極を中心に地球の自転方向に高速回転している 幅
の空気団を、 寒帯ジェット気流と言います。
なぜこのような東向きの高速の風が生まれるのでしょうか?
まず、 乾燥していてかつ密度が低い空気団が移動するからです。
次に、 地表から離れた高い所では、 地表との摩擦がなく、 また、 すれ違う空気団との摩擦が少ないということがあります。
その次に、 北緯
あたりはお互いに接している北側の寒気団と南側の暖気団の温度差が大きいということがあります。 そのために、 暖気団の境界部は寒気団の上に乗っかかるようにして激しい上昇気流を作り、 それが断熱膨張による激しい気圧低下を招いて気圧勾配を大きくします。 気圧勾配が大きいと圧較差によって気流量が大きくなります。その次に、 コリオリの力があります。 コリオリの力は、 物質が回転面に沿って回転中心に向かう時は回転の方向に働きます。 回転する球上でのコリオリの力は、 物質の移動速度の回転軸に垂直な成分の大きさに比例しますので、 赤道上を北上する空気団にはほとんど作用せず、 北極に近い所で北上する空気団ほど大きく作用するようになります。
最後に、 地球規模で見たときの空気の対流です。 赤道上では常に空気が暖められていて、 その暖められた空気は北半球では北へ向かい北の冷たい空気と混じろうとします。 その時に、 暖かい空気は冷たい空気の上側に行きます。 しかし、 上昇すると冷えますので、 途中から下向きに方向を変えて再び暖められながら、 南側から後から後からくる空気団に押されるようにして、 地表を通って元の所へ戻されようとします。 この時に、 北側の温暖空気団を北に向かって押します。 この温暖空気団が北上すると、 コリオリの力によって次第に東北向きになっていきます。 そして、 北緯
あたりで寒気団に北上を阻止されると、 その上に乗り上げるようにして上向きになり、 上空で北東向きから東向きへと流れるようになります。
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