私の考える時間とは
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2023.01.04_____

 万物は速さ 1 で4次元時空間を常に移動し続けている。時間とは万物が移動する4次元時空間の距離である。時間も空間と同じ単位で表される。1秒間を光の速さで割った時間が、単位時間の 1 m である。

 4次元時空間は複素数である。その実部は普段私たちが認識している「3次元実空間」である。4次元時空間の虚部を「一次元虚空間」と言うことにしよう。そして、4次元時空間を「4次元空間」と言うことにしよう。「一次元虚空間」は、アイシュタインの相対性理論の「固有時間」に相当するが、厳密に言うと固有時間のように絶対的なものではない。

 光は、「3次元実空間」を速さ 1 「一次元虚空間」を速さ 0 で移動する。
 あらゆる物質は、「4次元空間」の中を速さ 1 で移動する。

 4次元空間の中を移動している観察者は、他のいろんな物質が4次元空間の中をいろんな方向に移動しているのを観察する。彼に備わっている4次元空間座標系はどんなにふうになっているか、例を挙げてみよう。

 簡易化のため移動3次元空間を1次元とする。原点から 3k m 離れたところに静止している発射台から 5k m の時間前に光の速さの 0.6 倍の速さで発射されたミサイルが現在原点を通過中である。
 点A ( 3k−0i ) は今の発射台の位置で、原点O ( 0−0i ) は今のミサイルの位置である。一次元虚空間はマイナス方向しかない。点B ( 3k−5ki ) は 5k m の時間前にミサイルを発射した瞬間の発射台の位置で、点C ( 3k−4ki ) は 5k m の時間前に発射された瞬間のミサイルの位置である。とともに、点Cは 4k m の時間前の発射台の位置でもある。点D ( 1.5k−2ki ) は 2.5k m の時間前のミサイルの位置である。 OC = AB である。( 32+42=52 )
 実際は同じ位置( 時空点 )だったものが、過去になると異なる位置( 時空点 )になるのだが、過去は実在しないので、こういうことが生じても問題はない。( ただし、観察者の記憶には、ミサイルは点Bの位置で発射されたものと記される。)

   

 ただし、私たちが日常目にする物質の3次元空間移動速度の大きさは限りなく 0 に近いので、それらは一次元虚空間軸上を移動していると考えておけばいい。

※ 参考: ばいおりんのその他の相対論関連論文集 > 複素数の視点で四次元時空間を捉える


過去が前で未来は後ろ?
 「 過去を思い出してくよくよせず、前を向いて生きろ。」と言われるけれど、1年前、10年前と、過去は前にあるではないか! 過去って前にあるの後ろにあるの? いったいどっち?


 天然掛け流し温泉の朝の露天風呂につかってふと思った。「 時は、今現在湧き出して過去へと流れ去って行くんだ。時は後ろ向きに流れているんだ。」

 時は今から未来へと流れているように思えるが、実は、時は今から過去へと流れているのだ。川が下流へと流れているように。だから、我々は時の川を遡っていっているように感じるのであるが、それを時が今から未来へと流れているかのように錯覚しているのである。

 今は次々と新しいことがひっきりなしに起きているのだが、我々はその予想ができるので、そのことに気づかないのである。でも、時は確かに今現在のところで湧き出して過去へ過去へと流れているのである。

 時が後ろ向きに流れているのなら、我々は過去から現在を見るのではなく、現在から過去を見るべきである。今現在の物質Aはここに有ってこんな状態であるから、ついさっきはどこに有ってどんな状態だったのか、そしてその前はどこに有ってどんな状態だったのかと。図で言うと、ОからCを見て、AからBを見なければならない。ただし、時が湧き出てくる方を向いたままで後ろ側にそれを見なければならない。自分の記憶は実在しない物であるとして、過去の自分や今の自分の記憶にとらわれずに、後ろ側を見なければならない。


3次元実空間は4次元時空間の断面です。
第4の空間と言われる虚空間が0の位置での断面が、今この瞬間の3次元実空間です。

虚空間はマイナスの方向しかありません。しかし、私たちは虚空間のプラス方向をイメージすることができます。
でも、それはあくまでも想像であって、実存するものではありません。

4次元空間はそれぞれの物質に固有なものです。つまり、物質はそれぞれに固有な4次元空間を持っています。

自分以外には何物も存在しない世界を思い浮かべてください。
今この瞬間の4次元空間の中に、無数の過去の自分が存在します。
無数の過去の自分たちは、誕生する瞬間の今現在の4次元空間座標系の原点から湧き出てきたものです。
無数の過去の自分たちは、列をなして虚空間軸上をマイナスの方向に光の速さで移動し続けています。
過去の4次元空間は存在しません。存在するのは今この瞬間の4次元空間だけです。


 私たちが時は過去から未来へと流れていると勘違いする理由は、私たちが未来を予測することができるからです。4次元空間が断面化された3次元実空間の記憶をつなぎ合わせることによって、今現在の自分が未来を予想することができるからです。例えば、0から始まるコサインカーブの速さで変化しながら、0から次第に大きくなって途中から小さくなっていく断面としての円があるとしましょう。私たちはそれらの断面の円を紡ぐことによって、それはきっと球であろうとイメージすることができるのです。

 万物は4次元空間を光の速さで今から過去へと向かって普遍的に不変な速さで移動していきます。時の流れの速さは、万物の4次元空間移動速度の大きさと等しいのです。とどのつまり、時とは、過去に起きた万物の4次元空間移動のことです


時間は1次元で空間は3次元
 現実は今この時刻に湧き出して、その湧き出した現実は時を過去の方向へと移動します。流れ行くその現実の位置する時刻と今との時間は増加するのみです。間違いなく有るのは、今から未来への時間ではなく、今から過去への時間です。
 このように時間は一方方向なので、わざわざ「時間の大きさ」と言う必要はありません、「時間」だけでいいのです。しかし、それに対して、空間は方向があるので、「空間の大きさ」と言う必要があります。「空間」はベクトルであり「空間の大きさ」はスカラーです。