空間と時間の概念: カント vs アインシュタイン
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2021.04.22_____
アインシュタインよりおよそ150年先輩の観念論者のカントは、空間や時間を次のように考えました。
「 時間や空間は観察者にのみ宿る。」
これに対して、唯物論者のアインシュタインは、次のように考えました。
「 観察者にも被観察物質にも時空間は宿る。」
「 観察者にとっては被観察物質の時空間座標系は変形していて、それを使って測定すると、
被観察物質自体は移動方向に収縮していて、ゆっくりと老朽化している。」
「どんな観察者にとっても真空中の光の速さは同じでありかつ一定である。」という事実を保つために、アインシュタインはこのような考え方をしたのですが、何か無理をしているような感じがあり、それよりもかえってカントの考え方のほうが、この事実を健全な形で保っているような気がします。
コメント:
観察者にとっては被観察物質の時空間座標系は変形しているとは、観察者からすると被観察物質の時空間座標系は斜交時空間座標系になっているということです。
光の速さを1とする単位系では、観察者の座標系で測定した被観察物質の移動した距離を 凾秩A観察者の座標系で測定した被観察物質の移動した時間を 凾煤A観察者が見た被観察物質の座標系で測定した被観察物質の移動した時間を 凾0 とすると、(凾)2−(凾)2 = (凾0)2 が成り立ちます。