状態観察 と 情報観察
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2014.04.17____


  観察には「 状態観察 」と「 情報観察 」とがあります。 もちろん情報が無いところに観察は無いのですが、 それでも、 観察には「 状態観察 」と「 情報観察 」とがあります。 前者は主に理論物理学で、 後者は主に応用物理学で用いられます。 例えば、 相対性理論のローレンツ変換は前者であり、 超新星爆発の観察は後者になります。

  波には「 状態的波 」と「 情報的波 」とがあります。 電子の存在様式は粒子であり波であるとされますが、 このときの波は「 状態的波 」です。 刻々と観察者の存在する空点に到着する波には波発生源の移動によりドップラー効果がかかりますが、 そのときの波は「 情報的波 」です。「 状態的波 」の観察は「 状態観察 」であり、「 情報的波 」の観察は「 情報観察 」です。 私たちは、 常にこのことを念頭において思考しなければなりません。

  光を放ち続ける被観察物質の慣性系、 第1観察者の慣性系、 第2観察者の慣性系があります。 第2観察者の座標系から第1観察者の座標系への座標変換によって「 情報観察 」の内容が変化するのはもちろんですが、「 状態観察 」の内容も変化します。 例えば、 物質の移動速度が変化しますね。 相対性理論では、 その上、 物質の振動数や活動スピードが変化するわけですが、 これは決して「 情報観察 」の内容の変化ではなく「 状態観察 」の内容の変化です。 ですから、 相対性理論は矛盾を抱えているわけです。 例えば、「 第2観察者に比べると第1観察者にとって物質はゆっくりと活動している。」ということが、 単なる「 情報観察 」の内容の違いではないんだという相対論の考え方がそうです。 ちなみに、 この相対論の矛盾を「 情報観察 」の内容の違いに置き変えて矛盾を克服しようとする考え方は、 定説を否定することになります。

  アインシュタインの特殊相対性理論の定説は、 4次元時空間を構成する第4次元としての「 時間 」を物質が絶対的に移動する「 固有時間 」であるとし、 物質が移動する4次元時空間距離を「 相対的な時間 」であるとしています。 ここに矛盾の源があると思います。 そこで、 4次元時空間を構成する第4次元としての「 時間 」を物質が相対的に移動する「 相対的時間 」であるとし、 物質が移動する4次元時空間距離を「 絶対的時間 」であると修正してやりますと 、矛盾が消失していく方向に向かうと思います。 今述べました「 固有時間 」や「 相対的時間 」や「 絶対的時間 」は「 情報観察 」ではなく「 状態観察 」による時間です。

  コメント :
     アインシュタインの特殊相対性理論の基本となる式は次のようになっています。
        
    これは、( 時間 ) =( 移動空間 ) +( 固有時間 ) と書くことができます。
    さらに、 座標変換不変 =( 時間 ) =( 移動空間 ) +( 移動時間 ) とするの
    はいかかでしょうか? アインシュタインは「 4次元時空間の構成要素としての時間 」
    と「 4次元時空間距離としての時間 」との取り違えをしているように思うからです。