物理学の肝腎要
物理哲学 へ戻る
大学生のための物理学 へ戻る
2013.09.05


  数える と 量る(測る)の違いの本質は、「 数 」と「 量 」との違いです。 自転 と 公転 の違いは、「 剛体の回転 」と「 質点の移動 」との違いでもあります。滑る と 転がる との違いは、「 質点の移動 」だけなのか「 剛体の回転 」も加わっているかの違いです。

  力には「 質点の移動 」のための力、「 剛体の回転 」のための力、「 物質の変形 」のための力があります。 運動には、 移動、 回転、 流れ、 活動 があります。 活動して自らを変形することのできる軟体の回転は、 質量に相当する慣性モーメントを変化させますので、 複雑です。 さらに、 関節を持っていて、 いろんなパーツを活動させることのできる軟体の回転はもっと複雑です。

  みかけの力は、 架空の力ではありません。 その理由は、 移動とは、 絶対的静止者である観察者に対する物質の「 相対的移動 」であり、 移動の原因となる力は運動方程式で表されるからです。 観察者の移動は、 相対的な「 質点の移動 」です。 観察者の自転は、「 剛体の回転 」ではなく、 これも相対的な「 質点の移動 」です。

  理論と実践の違いの理由の最大は、 真空でないことです。 特に気体が物質の移動や光の伝達に関与していることを忘れてはなりません。

 「 物理的観察 」は「 認識 」とは異なります。 青緑色と認識しても、 物理学的観察では、 500nm の波長の光だけの場合と、 450nm と 570nm の2つの光の混合の場合とがあります。 また、 今と認識しても、 物理学的観察では、 1光年離れた所での1年前の出来事である場合があります。