血管を養う血管
病理学 へ戻る
人間の体のしくみ へ戻る
2012.12.21
体内の細胞は、 血管内を流れる血液が供給してくれる酸素や栄養素のおかげで生きています。 では、 動脈の血管壁を構成している細胞たちには、 どこから酸素や栄養素が供給されているのでしょうか。 毛細血管の壁を構成する細胞は、 内腔を流れている血液から酸素や栄養素を受け取っています。 大血管は、 そこから枝分かれした毛細血管が自分自身の壁を貫いて壁内に入り込んで栄養血管となり、 そこから壁内の細胞に酸素や栄養素を供給しています。 中くらいの動脈は、 前述の2つがハイブリッドしています。 ちなみに血管の王様である心臓の栄養血管は冠動脈です。
近年の研究により、 動脈硬化の本質とそれによる血管閉塞の機序が明らかになってきました。 動脈硬化は血管壁の慢性炎症によるものであり、 動脈硬化が進行すると栄養血管が増殖し、 栄養血管が増殖すると破綻しやすいプラーク( プラークとは、 血管壁内に形成される 脂肪やマクロファージの死骸や繊維などでできた小さな瘤 のこと。)が形成され、 プラークが破綻すると血栓が形成され、 血栓が形成されると血管が閉塞し、 血管が閉塞すると血液が供給されなくなった区域の細胞がすべて壊死してしまいます。 このような機序で冠動脈が閉塞しますと、 心筋梗塞が発症します。