(1) スクリーニング検査 と 精密検査 との関係
-
例えばの話ですが、 国民の 11人に1人 ( 9.1% ) があるウィルスに慢性的に感染しており、 そのウィルスに慢性的に感染している人は発癌率が若干高いため、 健康診断の項目の中にそのウィルスのスクリーニング検査 ( 簡易検査 ) が含まれているものとします。 その検査は、 感度 ( 偽陰性の少なさを表す度合い ) と 特異度 ( 偽陽性の少なさを表す度合い ) がともに90%であるとします。 Aさんはスクリーニング検診の結果が陽性のため精密検査 ( 本当にウィルスに感染しているかどうかを調べる検査 ) が必要であるとの通知を受けました。 さて、 Aさんがこのウィルスに感染している確率は何%でしょうか?
ヒント : 特異度 ( 偽陽性の少なさを表す度合い ) が90%であるから、
90%であるというわけではありません。
総受診者数110人の場合で、 理論的なウィルス一次検診の結果を書き出すと、 次のような表になります。
|
|
簡易検査陽性 |
簡易検査陰性 |
合 計 |
|
ウィルス感染あり |
9人 |
1人 |
10人 |
|
ウィルス感染なし |
10人 |
90人 |
100人 |
|
合 計 |
19人 |
91人 |
110人 |
Aさんの場合は、 スクリーニング検査陽性の19人のうちのひとりです。 この19人のうち 、ウィルスに感染している人は、 9÷19 ≒ 47.4 % ですから、 Aさんがこのウィルスに感染している確率は
です。 Aさん、 恐がらなくていいですから、 きちんと精密検診を受けてくださいね。
集合A : 簡易検査陽性者の集合
集合B : ウィルス感染者の集合

(2) 上記の問題の解説
-
確率表:
| 検査結果? | ||||
|---|---|---|---|---|
| 陽性 | 陰性 | 計 | ||
| 有病者? | 有病人 | 9/110 | 1/110 | 10/110 |
| 非病人 | 10/110 | 90/110 | 100/110 | |
| 計 | 19/110 | 91/110 | 1 | |
@ ある人が有病人の上に検査陽性である確率: 1/11 × 9/10 =→ 9/110
A ある人が非病人の上に検査陽性である確率: 10/11 × 1/10 =→ 10/110
ある人が検査陽性となる確率: @+A =→ 19/110
求める条件付き確率( 検査陽性者が本当に有病人である確率 ):
@ ÷ ( @+A ) =→ 9/110 ÷ 19/110 =→ 9/19 ≒→ 47.4 %
確率 へ戻る