上方演芸・しゃべくり漫才の いとし・こいし の芸は、 本当に上品でした。 兄弟ならではの愛しいまでのボケと突っ込み。 徐々にピアノからフォルテへと向かうクレッシェンドと、 それに伴うアッチェレランド( 次第に速く )。 洗練された自然な会話の流れがありました。 彼らの漫才は、 何度見ても聞いてもあきない芸術品です。
その中で、「 女の一生 」という作品は、 ボケ役の兄の いとし が書き下ろした小説を披露したものです。 冬の小樽駅を出発した新幹線( 北海道に新幹線はありませんが )の中で、 車掌が運転手に近づき耳元でささやきます。「 恐れ入りますが、 切符を拝見いたします。」 新幹線は走り続けます。 2人の会話は映像を見ているようです。 なかなか主人公の女が登場しません。 すると、「 なんや出てこうへん思うたら、 乗り遅れてもうとった。」と、 小説の作者である兄のほうがつぶやきます。 国境の長いトンネルを何度も走り抜けますが、「 今度は入ったと思ったら出口がない。」 「 な、あほな。」 「 掘りかけのトンネルやないかい。」 です。
トンネル建設のための削岩方法には、 シールドマシーンを用いる方法 と 削岩機とダイナマイトを用いる方法 とがあります。 前者は都市トンネル工事に多く用いられ、 後者は山岳トンネル工事に多く用いられます。
シールドマシーンを用いて建設されたトンネルの代表は、 関門鉄道トンネル、 稲荷山トンネル、 東京湾アクアラインです。 シールドマシーンは、 掘りかけのトンネルの先端( 切羽 )にカッターフェイスという回転板を押し付けることで掘削します。 カッターフェイスには、 おろし金のような刃が放射状に配置されています。 その素材は、 超硬合金 や タングステンカーバイト とのことです。 1時間で 120〜180cm 程度削れるそうです。 そのシールドマシーンはオーダーメードで使い捨てだそうです。 東京湾アクアライン建設のために作られた8基のシールドマシーンは、 世界最大規模で直径が 約14m あったそうで、 技術資料館「 うみめがね 」に行けば、 その複製を見ることができます。

削岩機とダイナマイトを用いる方法で用いられる削岩機の本体はドリフターと言われ、 タガネの先端のビットを切羽に押しつけながら回転させ、 タガネを高速で頻回に打撃するようなしくみになっているそうです。 優秀な削岩機では、 深さ3mの穴を1分間であけることができるそうで、 それを60cmほどの間隔に作ってすべての穴にダイナマイト( ニトログリセリンを主剤とする爆薬 )を仕込み、 一気に爆破させ削岩するそうです。
この漫才が初演されたのは、 昭和57年だと言われています。 国鉄分割民営化が行われ JR が誕生したのが、 昭和62年 ( 1987年 ) ですから、 このころは国鉄の赤字問題が重大な社会問題となっていた頃です。 彼らは、 昭和38年から昭和50年まで、「 がっちり買いまショウ 」というバラエティーTV番組の司会をしていました。 ショッピングチキンレースで、 開始当初は、 5千円・1万円・3万円コースだったそうですが、 私の記憶にあるのは、 1万円・3万円・5万円コースのころであり、 最後は、 5万円・7万円・10万円コースだったそうです。 一番景気が良かったころの12年間に放送された番組です。
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