亥の子
力の物理学 へ戻る
ばいおりんの日常的物理学文集 へ戻る
2012.06.23


           


  亥の子石が頭の高さまで舞い上がった時は痛快です。 みんなの力の結晶です。 亥の子石を完璧に搗くためには、 放射線上の左右対称な6または8方向に、 同じ傾きで同じ大きさの引力が作用するようにしなければなりません。 そのためには、 まず、 亥の子石の綱を引く手の高さを常に に保つことが大切です。
  亥の子唄に合わせて、 一斉に綱を引っ張ったり緩めたりします。 地面に少しめり込んでいる亥の子石を持ちあげる時は、 一斉に綱を引っ張ります。 綱から亥の子石に伝わる引力は水平方向と鉛直方向に分解され、 鉛直方向の力の合力が亥の子石が地球から受ける重力に打ち勝って、 亥の子石を真上に加速させます。 ある程度加速したら、 一斉に綱を緩めて、 亥の子石の最高折り返し点に到着するのを待ちますが、 質量 の亥の子石が の高さに達した時に上向きに の速さになるようにすると、 亥の子石は の高さまで上がります。
  亥の子石が の最高点に達したら、 再び一斉に綱を引き、 ある程度加速させてから綱を緩めます。 すると、 亥の子石が の高さまで降りてきた時には、 下向きに の速さになっていて、 それから地面に到達するまで の大きさで加速していきます。


  地面に少しめり込んだ亥の子石を、 今度は等速で真上に持ち上げてみましょう。 手の高さは常に を保ってください。 亥の子石が等速で上昇しているときには、 亥の子石が受ける力の鉛直成分は、 縄の引力の鉛直成分の合力と重力ですが、 この2つは大きさが等しくなっています。 慣性の法則がありますので、 綱が少し伸展し一次的に亥の子石は よりも少し上まで上昇しますが、 その後、 軽い減衰振動をした後、 よりも少し低い点で静止します。 亥の子石を の高さで静止させるためには、 綱を無限大の力で引っ張らなければばなりません。

    

                          亥の子唄 の MMLファイル ( 別窓 ) へ