「 神はサイコロを振らない。」と言って、 量子力学の確率解釈を批判したのはアインシュタインです。 確かにサイコロを振るのは人間であって自然ではありませんが、 振られたサイコロは、 万有引力の法則やニュートンの運動法則に従って落下して転がって静止します。 人間が何回もサイコロを振って奇数が出る事象を調査しますと、 サイコロを振る回数が増えれば増えるほど、 その調査的確率は理論的確率の
に限りなく近づいていきます。サイコロを4回振ったときにすべて奇数が出る確率 と 最初と最後だけ奇数が出る確率 は
と同じなのですが、 後者のほうが確率が高いようによく勘違されます。 それは、 奇数が2回出る確率が4回とも奇数が出る確率よりも高いためです。サイコロを4回振ったときに、 奇数の出る回数についての理論的確率 :
4回とも奇数が出る確率 :

奇数が3回出る確率 :

奇数が2回出る確率 :

奇数が1回だけ出る確率 :

奇数が1回も出ない確率 :

< 奇数が2回出る確率の求め方 >
全事象の数 :

1回目に奇数が出る場合と偶数が出る場合とで2通り
2回目に奇数が出る場合と偶数が出る場合とで2通り
該当事象の数 :

何回目に奇数が出るか。奇数が出る回目の組み合わせの数
したがって確率は

サイコロを2回振ったときは、 奇数と偶数が半分ずつ出る確率は
です。 したがって、 「 丁半 」 があるのです。 丁半とは、 2個のサイコロを同時に振って、 出たサイコロの目の合計が偶数か奇数かを当てるギャンブルのことです。サイコロを4回以上の偶数回振ったときは、 奇数と偶数が半分ずつ出る確率は
よりも低くなります。これからカジノディーラーが4個のサイコロを同時に振りますが、 次の倍率で賭けてください。 ドン!
4個とも奇数または偶数 : 8倍
1個だけが奇数または偶数 : 2倍
偶数と奇数が半分ずつ : 2倍勝負が終わったら、 あなたの賭け金はすべてカジノディーラーに没収されます。 ただし、 あなたが勝った場合は、 賭け金に上記の倍数をかけた金額をカジノディーラーからもらうことができます。
このギャンブルで負けない確率を
未満にしないためには、 決して
を選ばないことです。 また、 このギャンブルで勝つ確率を
よりも大きくする方法は、 一見無いように思えますが、「 引き際 」があります。 一番最初に少しでも元金よりも多くなった瞬間に勝負を止めることです。 その権利はギャンブラーにあります。 しかし、 ギャンブルの主催者は、 ギャンブラーの引き際の決断が常に鈍る傾向にあることを重々承知しています。
経済学と物理学 へ戻る