血圧と気圧
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2021.07.19_____

 上の血圧(収縮期血圧)が 140mmHg を超すと高血圧ですが、 140mmHg は何気圧になるでしょうか?
760 mmHg が 1気圧なので、 140/760 ≒→ 0.1842 気圧 です。
1気圧 = 101325 Pa ( Pa = N m-2 = kg m-1 s-2 ) なので、
140 mmHg は 0.1842 × 101325 ≒→ 18665 Pa です。

 しかし、人体の臓器には、固い骨や膜によって閉鎖された空間に存在する脳脊髄は別にして、常時1気圧の圧力が加わっており、それに対する反作用の力を発揮しているのです。したがって、血圧測定部位において 18665 Pa の圧力を観測するということは、実際には 119990 Pa の圧力を発揮していることになります。

 高地では人の血圧はどうなるのか? 収縮期血圧が 140mmHg 以下の人を何人か8週間高地で生活させて血圧測定をした人体実験によると、収縮期血圧が 140mmHg 以上になる人が多かったとのことです。それは酸素濃度低下によるのではないかと考察されています。一般的には、気圧が低くなると、交感神経が優位になり、血圧や心拍数は上がるとされています。

 では、海に潜ると人の血圧はどうなるのでしょうか? 交感神経が優位になり、血圧や心拍数は上がるそうです。それは圧力増加によるものではなく、温度低下によるものと考えられています。