血圧 と オームの法則
医療と物理学 へ戻る
ばいおりんの日常的物理学文集 へ戻る
2011.06.25


     オームの法則 : 
            
     電の字を血の字に換えて、
             

閉鎖式循環回路を考えます。 回路の1か所に、 ポテンシャルを上昇させる装置があります。
電気は電位の高い所から電位の低い所へと流れ、 電流量は電位の差に比例します。
血液は血位の高い所から血位の低い所へと流れ、 血流量は血位の差に比例します。
電位の差は 電圧 で、 血位の差は 血圧 です。( 血位は私の造語です。)
電流の場合、 電圧は 電池が担い、 抵抗は まめ電球などの抵抗器が担います。
血流の場合、 血圧は 主に心臓や重力が担い、 抵抗は 主に血管が担います。


  ヒトの体でまず重要なのは、 血流量が正常かどうかです。 血圧が正常かどうかはその次になります。 したがって、 血流量が正常に保たれるよう、 生理的に一時的に血圧が上昇することもあります。
  の値が大きければ大きいほど、 血管は元気であるしまた元気であり続けることができます。 ( この場合、 元気な血管とは、 弾力性を失ったり内腔が狭窄したりしていない血管のことです。) ということは、 血圧は低ければ低いほど、 血管には良いということです。 したがって、 血管を元気に保つためのポイントは、 血流量が正常以上という前提を守りながら、 血圧をなるべく低く抑えるということになります。

     電の字を血の字に換えて、 

  血流量は、 心臓のポンプ力 と  血液量( 体重の約8% )で決まります。
  抵抗は、 血管の内腔の細さ と 血管の伸展性の悪さ と 血液の粘調度 で決まります。
  したがって、 血流量を正常以下に落とさない範囲で を低くして、 かつ、 を低くすることが、 血圧をなるべく低く抑えるための秘訣になります。 血流量を落とさずに血圧を下げるのに一番効率がいいのは の改善ですので、 高血圧の治療には血管拡張薬が多く用いられています。