(1) パラレルワールドに行ってしまった100円
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中学生3人組が、 3000円のDVDゲームソフトを買いました。 店員は2人から千円札を1枚ずつ、 もう1人から1万円札を1枚受け取って、「 少々お待ちください。」 と言って、 9000円のおつりを用意すべく、 金庫番をしている店主の所へ行きました。 その店員から1万2000円を受け取った店主は、 店員に「 500円まけてやっていいよ。」 と言いながら、 5千円札1枚 と 千円札4枚 と 100円玉5個 を店員に渡しました。 店員は、 その中から200円をネコババし、 残りのお金を、「 一人につき100円おまけしとくわ。」と言いながら、 中学生3人組に渡しました。
では、 ここで問題です。 中学生3人組が実際に支払ったのは2700円で、 店員がネコババしたのは200円で、 合計すると2900円にしかなりません。 いったい100円はどこにいってしまったのでしょうか?
買い物とは「 売り手が所有する商品 と 買い手が所有する貨幣 との等価格交換 」のことです。 このケースでは、 2500円の商品 と 2500円の貨幣 とが交換されています。 3000円とは幻の商品の価格です。 確かに定価は3000円かもしれませんが、 この場合のDVDゲームソフトの価格は2500円です。
買い手の中学生3人組 :
交換後に所有しなくなったもの : 2700円の貨幣
交換後に新たに所有したもの : 2500円の商品
売り手の店主:
交換後に所有しなくなったもの : 2500円の商品
交換後に新たに所有したもの : 2500円の貨幣
( 12000円 − 9500円 = 2500円 )
これをみると、 売り手と買い手の間に店員が割り込んで、 買い手から200円を横領していることがわかります。 問題のおかしなところは、 買い手が出したお金に、 店員が横領したお金を加えているところです。 本来ならば、 引かなければならないのです。
2700円 − 200円 = 2500円 この式の意味は、次のようになります。
3人が支払った貨幣の価格 − 横領された貨幣の価格 = 商品の価格
こうして、 中学3人組は、 店員に横領されたために、 2700円の貨幣をそれよりも200円も価格の安い商品としか交換することができなかった、 ということになります。
ためる。貯金など、将来のために保管する。
つかう。消費( 使用 )目的の商品と交換する。
やる。お年玉など。
おさめる。税金。 会員費など。
なくす。あるいは、 盗まれる。
かける。宝くじ。 競馬。 パチンコ。 株取引や為替取引などの投機。 保険金。
ふやす。株購入や興業などの投資。 リスクも伴うが、
とは質が違う。
ちなみに、 私が得意としているのは、
と
です。
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