ペアレントスケール
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2020.01.13____
ペアレントスケールの起源は、プトレマイオスの「ハルモニア」です。彼は古代ギリシャの音楽を7種の旋法にまとめました。 それが中世になって教会旋法になったのが、ペアレントスケールと言えます。
どれみふぁそらしど ( イオニアン )
→ ( 長調 )
れみふぁそらしどれ → らしどれみ♯ふぁそら ( ドリアン )
→ らしどれみそら ( 六抜き短調 )
みふぁそらしどれみ → ら♭しどれみふぁそら ( フリジアン )
→ らどれみふぁそら ( 二抜き短調 )
ふぁそらしどれみふぁ → どれみ♯ふぁそらしど ( リディアン )
→ どれみそらしど ( 四抜き長調 )
そらしどれみふぁそ → どれみふぁそら♭しど ( ミクソリディアン )
→ どれみふぁそらど ( 七抜き長調 )
らしどれみふぁそら ( エオリアン )
→ ( 短調 )
しどれみふぁそらし → ら♭しどれ♭みふぁそら ( ロクリアン )
→ らどれふぁそら ( 二・五抜き短調 )
イオニアン は リディアン に似ているので、ヒポリディアン とも言われます。
エオリアン は ドリアン に似ているので、ヒポドリアン とも言われます。
ロクリアン は フリジアン に似ているので、ヒポフリジアン とも言われます。
ペアレントスケールを 長調( 主音がド )または 短調( 主音がラ )で表現したときに、♯または♭が付く音を除外してできるのが、新しい音階だと思います。
「 四七抜き長調 」 や 「 二六抜き短調 ( 民謡音階 )」 は、 日本固有の音階です。 平安時代の貴族の音階は三六抜き短調の 「 らしれみそら 」 と 三七抜き短調の 「 らしれみふぁら 」 であったろうと考えます。 江戸 〜 明治時代の農民に愛された音階は二六抜き短調 ( 民謡調 ) の 「 らどれみそら 」 で、 大正 〜 昭和前半の庶民に愛された音階は四七抜き長調の 「 どれみそらど 」 であったろうと思います。
ペアレントスケールは、 鍵盤楽器にまだピアノで言う黒鍵のなかった時代に、 半音を作り出す手法であったと思われます。
たとえば、 「君が代」の階名は次のようになっています。 ( 君が代が作曲された明治時代には、 鍵盤楽器には黒鍵がありました。)
れどれみそみれ みそらそられしらそ みそられどれ みそらそみそれ らどれどれらそらそみれ
ハ長調としてピアノで弾くとき黒鍵は必要ありません。
しかし、 「君が代」は短調の曲で、本当の階名は次のようである、と私は考えています。
らそらしれしら しれみれみら#ふぁみれ しれみらそら しれみれしれら みそらそらみれ みれしら
イ短調としてピアノで弾くとき黒鍵が必要になります。
今から、 二六抜き短調 と 四七抜き長調 のペアレントスケールとの関係性について述べます。
まず問題を出します。 「 し 」 以外の階名 「 ど 」 「 れ 」 「 み 」 「 ふぁ 」 「 そ 」 「 ら 」 を2つのグループに分けてください。 ヒントを言います。 「 ど み そ 」 と 「 れ ふぁ ら 」 ではありません。 答えは、 「 ふぁ ど そ 」 と 「 れ ら み 」 です。 なぜなら、 長調の下属音と主音と属音の順列は 「 ふぁ ど そ 」 であり、 短調の下属音と主音と属音の順列は 「 れ ら み 」 だからです。
「 ふぁ 」 を主音とするリディアンの半音抜きは四抜き長調で、 「 そ 」 を主音とするミクソリディアンの半音抜きは七抜き長調です。 この2つ音階のハイブリッドが四七抜き長調になります。
「 れ 」 を主音とするドリアンの半音抜きは六抜き短調で、 「 み 」 を主音とするフリジアンの半音抜きは二抜き短調です。 この2つ音階のハイブリッドが二六抜き短調になります。