第2弦( D線 )のコマから弦の長さの3分の2離れた弦上の点( Aの音を出す所 )を軽く指先でタッチしてから弓で弦を軽く速くこすると、1オクターブ高いAの音が出ます。これは、フラジオレッド ( ハーモニクス ) と言われます。また、第2弦( D線 )のコマから弦の長さの2分の1離れた弦上の点( 1オクターブ高いDの音を出す所 )を軽く指先でタッチしてから弓で弦を軽く速くこするとフラジオレッドのDの音が出ます。それは、そこの所を強く指の先で押さえてから普通に弓で弦を弾くDと同じ音です。
ここからは終始 左腕と左手による大きめのヴィブラート をかけながらの手技になります。
なぜならば、左指で触れた部位よりも遠位の弦の振動を消してフラジオレッドにならないようにしてやる必要があるからです。正確なポジションチェンジはヴィブラートの隠された第2の効用です。もちろん、ヴィブラートの第1の効用は、音質を感情を伴う人間の声に近づけて味わいを出すことです。
第3弦( A線 )を使用します。コマから弦の長さの9分の8離れた弦上の点を強く人差し指の先で押さえてから普通に弓で弦を弾くとBの音が出ます。その途中で指先の力を抜いて指先が軽く弦にタッチするようにしてやっても、同じBの音が出続けます。続いて、普通に弓で弦を弾き続けながら、人差し指の先を軽く弦に触れたままコマから弦の長さの4分の3離れた点に素早く移動すると、Dの音が出ます。さらに、弓で普通に弦を弾き続けながら、指先に力を入れて弦を押さえても同じDの音が出続けます。でも、実際に練習するときは、最初のBの音をやや低くとってください。5度低い弦( D線 )の開放弦の音との重音が最も協和する位置です。すると、純正調でよく響くポジションチェンジになります。
以上が、人差し指による 1stポジション から 3rdポジションヘ のポジションチェンジの方法です。次に、薬指による 1rdポジション から 3thポジション ヘのポジションチェンジの方法です。
第2弦( D線 )を使用します。コマから弦の長さの4分の3離れた弦上の点を強く薬指の先で押さえてから普通に弓で弦を弾くとGの音が出ます。その途中で指先の力を抜いて指先が軽く弦にタッチするようにしてやっても、同じGの音が出続けます。続いて、普通に弓で弦を弾き続けながら、薬指の先を軽く弦に触れたままコマから弦の長さの5分の3離れた点に素早く移動すると、Bの音が出ます。さらに、弓で普通に弦を弾き続けながら、指先に力を入れて弦を押さえても同じBの音が出続けます。
ここまでが上手く出来るようになったら、人差し指による 1stポジション から 3rdポジション ヘのポジションチェンジ と 薬指による 1rdポジション から 3thポジション ヘのポジションチェンジを重音で同時に行ってみてください。ドミの和音 から ミソの和音 への移行になります。
※ 参照:
解放弦の長さを 1 として、その音をドとすると、音階を弾くために元端からどれくらい離れた所を指で順番に押さえていく必要があるかを示します。( 弦の線密度や張力を一定てします )
二長調:
D ド : 1 (24/24)
E レ : 8/9 (24/27)
♯F ミ : 4/5 (24/30)
G ファ : 3/4 (24/32)
A ソ : 2/3 (24/36)
B ラ : 3/5 (24/40)
♯C シ : 8/15(24/45)
D ド : 1/2 (24/48)
※ 参照: 大学生のための物理学 > 基礎物理学 > 張力と綿密度で決まる波の速さ