音楽的調和の宇宙のキーナンバー12
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2021.02.18_____

 毎日1回だけ同じ場所から同じ時刻に月を観察する人からすると、月は地球の周りを西から東へ非連続的に1年間に 356.24 ÷ 29.53 =→ 12.37 (回) 回っていることになります。12.37 に最も近い整数は 12 です。古代人は、太陽が地球の周りを1周すると1日、月が姿を変えながら地球の周りを回転して元の姿になれば1か月、それが 12 回繰り返されると1年で季節が循環すると考えていたと思われます。短い時間を計るには太陽を用い、長い時間を計るには月を用いていたはずです。

 この 12 という数は、1日 24 時間の起源にもなっています。1日を昼と夜に2分し、それぞれの長さを 12 時間としたのです。また、太陽に対して少しずつ移動していって1年後に元に戻ってくる星座たちも12個になりました。黄道 12 星座です。

 紀元前 500 年頃に作られたピタゴラス音律は 12 音階です。ド ♯ド レ ♯レ ミ ファ ♯ファ ソ ♯ソ ラ ♯ラ シ。ピタゴラス音律とは、音の高さを決める振動数が ド の音を 1 とすると、{ 1 ≦ (3/2)n×(1/2)m < 2 、 かつ、 n は −5 〜 6 の整数、かつ、 m は整数 } になるもの 12 個を小さい順に並べたものです。( 3/2 は五度高い音を表し、 1/2 は1オクターブ低い音を表す。)

 ピタゴラスによって作れた「天体の音楽(宇宙のハーモニー)」という概念は、紀元前400年頃、プラトンにより「天体と人間の魂の調和の音楽」となり、紀元前150年頃、プトレマイオスにより「神が創造した音楽的調和の宇宙」となりました。