「長調では、ドとラは仲が良いけど、レとラはあまり仲良くない。」と言うと、平均律に馴れているピアニストは「長調でも、ドとラは仲が良いし、レとラも仲良しだよ。」と言うでしょう。平均律では、レとラの和音 は ドとソの和音 と同じで振動数比が 1:2
7/12 ≒ 1:1.4983 ≒ 1:1.5 = 2:3 であり、協和音だからです。彼らは言います。「ピアノでハ長調のドレミフ
ァソラシド と ト長調のドレミフ
ァソラシド を一緒に弾いても、一回も不協和音が現れない。」と。ト長調のレの音はハ長調のラの音と同じだからです。
「長調では、ドとソは仲が良いけど、レとラはあまり仲良くない。」ということをよく知っているバイオリニストは、長調の曲では ドとラの重音 を用いますが レとラの重音 は使いません。長調において レとラの重音 が心地よく響くように弾いてしまうと、ラの音が上ずって大切な ドフ
ァラ(フ
ァラド )の和音の響きがまずくなってしまうのです。
純正調においては、レとラの振動数比は次のようになります。
長調: 27:40 ≒ 1:1.4815
短調: 1:1.5 = 2:3
純正調においてはドとラの振動数比は次のようになります。
長調: 3:5
短調: 3:5
純正調においてはドとソの振動数比は次のようになります。
長調: 2:3
短調: 2:3
コメント
振動数比が簡単な整数で表される和音は心地よく響きます。
長調の レとラ が レとミ や ソとラ のように仲が悪いと言っているのではありません。