下の画像は、 3D画像です。 3列が4列に見えるまで、 うつろに眺めてください。 視点をこの画像よりも遠い所に持っていくのです。









見えてきましたね。 じゃあ、 顔を左右にゆっくりと振ってみてください。 左から2番目の
は手前にあり、3番目の
は奥にありますね。では、 ここで、 片目をつむってください。 平面に戻ってしまいました。
視点が画像よりも遠いところにあるときは、 眼球の位置は「 寄り目( 内転位 )」から正中に近くなっており、 両眼の網膜黄班部が捉える画像が左右にずれています。 下の画像たちと上の画像を比べてください。
左眼の画像 :









右眼の画像 :









両眼の画像を重ねてみましょう。 2番目と3番目の
がずれています。 手前に飛び出して見える2番目の
は、 右目の画像のほうが左目の画像よりもやや左側にずれており、 奥に引っ込んで見える3番目の
は、 右眼の画像のほうが左眼の画像よりもやや右側にずれています。壁に掛けられた時計から 5m 離れ、 時計を向いて足を肩幅くらいに開いて立ってください。 そして、 視点を時計に合わせてください。 次に、 右の親指を立て右腕をいっぱいに伸ばし、 ボーッと見える親指の先端を時計の真ん中に持って行ってください。 そこで、 そのまま片目をつむってください。 最初は左目を、 次は右目をつむってください。 親指が時計の真ん中にあるほうが効き目です。 では、 もう一度両目で親指を見てください。 視点は時計に合わせたままでね。 すると、 親指がはっきりと2本見えてきます。 そこで顔を左右にゆっくり傾けたり直したりしてみましょう。 時計の中心から外れているほうの親指は顔の動きに連れて動きますね。 気がすんだら今度は、 右目を閉じたり左目を閉じたり繰り返してみてください。 右目で見ている親指は、 左目で見ている親指より左側にありますね。
次に、 今のポーズを維持したまま、 片目をつむって効き目だけにします。 そして今度は、 左の親指を立て、 右の親指と顔との中間あたりに持って行って、 右の親指を見えなくさせてください。 それができたら、 つむっていた目を開けて、 両目で左の親指に視点を合せてください。 すると、 右の親指が2つに分かれて左の親指を挟み込んでいるはずです。 そしたら、 右目を閉じたり左目を閉じたり繰り返してみてください。 視点を左の親指からはずさないようにしてね。 右目で見ている右の親指は左の親指の右側にあり、 左目で見ている右の親指は左の親指の左側にありますね。 先ほどとは逆です。
その次に、 今のポーズから右の手を下してください。 そして、 視点をもう一度時計に合わせてください。 そうしたら、 左腕を微妙に動かして、 ボーッとした左の親指の先端が時計の中心になるようにしてください。 そして、 右目を閉じたり左目を閉じたり繰り返してみてください。 右目で見ている親指は、 左目で見ている親指より左側にあるのは、 最初と変わりませんが、 その距離が広がっています。
動画配信サイトから配信されている 赤青メガネ用の3D動画 を裸眼で見ると、 カメラ近くの飛び出す度合いの著しいと思われる所ほど、 赤色動画と青色動画とのズレが著しくなっています。 アバターに代表される3D映画の時に着用するメガネは、 偏光メガネであり、 偏光軸は左右で直交するようになっています。 映画は、 右眼用の映像と左眼用の映像とを偏光で同時( 正確には、 1コマずつ交互 )に投影します。 偏光とは、 電磁場の振動方向が特定方向になっている光のことです。 そして2つの偏光の振動方向は直交しています。 偏光メガネをとおしてその映像を見ると、 左右の網膜に別々の画像が写ります。 我々の脳は、 それは同じ物から届いた光であると認識します。 2つの画像のズレが大きい所ほど、 手前にあったり、 あるいは遠くにあったり、 そのように脳が錯覚するのです。
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