(1) 望遠鏡のしくみ
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望遠鏡は、 2つの凸レンズを用いています。 平行光線を対物レンズの屈曲を利用して1点で交わらせ、 その直後の光を対物レンズよりも焦点距離が短くサイズの小さい接眼レンズで平行光線に戻して、 拡大するというものです。 望遠鏡では上下や左右は逆さにはなっていません。 望遠鏡の倍率は、 対物レンズの焦点距離を接眼レンズの焦点距離で割った値になります。 ということは、 平行光線の間隔を縮めた分だけ拡大しているということになります。 これはいったいどういうことなのでしょうか? 例えば月をレンズを取り除いた直径3cm長さ55cmの望遠鏡で覗いているとしてください。 月の見かけの大きさは、 110cm離れたパチンコ玉です。 月の姿はすべて見えているはずです。 ここで望遠鏡にレンズを取りつけてみましょう。 視野が月の中心部だけに狭まり、 拡大されます。 この理由を考えましょう。 視野が狭まる理由は、 図のように、 対物レンズの中心面に対して垂直からわずかに傾いた範囲内の平行光線のみが上記のようになるのであって、 それ以上傾いた平行光線は対物レンズを通過して屈折された後は接眼レンズを通らないからです。



このように、 筒を用いて遠方視しただけで肉眼視の時よりも視野が狭くなるのですが、 筒の両端に凸レンズをつけるとさらに視野が狭くなるのです。 視野が狭くなっている時には、 網膜に結ばれる像の面積は狭くなっています。 では、 どうして拡大視されるのでしょうか? どうして、 対象物に近づいて見ているようになるのでしょうか? 望遠鏡によって、 遠方の同じ点から発せられる光たちである平行光線の束の幅が狭くなるということは、 光の密度が濃くなっているということです。 光の密度が情報量を表すと仮定し、 視覚の中枢( 大脳の後頭葉にあります )が一定の情報量ごとに一定の大きさの画像単位を作り出していると仮定すると、 望遠鏡による拡大視のしくみをうまく説明できそうです。 この仮定のような脳科学的な考察が必要なのかもしれません。 真相は、 今の私にはわかりません。

△AOB と △CОD は相似ですから、 次の式が成り立ちます。

したがって、 次の式が成り立ちます。

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