特殊相対性理論の原論文の行間を読む
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2009.03.17____


A. Einstein
1905

  この論文は、 アインシュタインが26歳のときに初めて相対性理論について発表したもので、 日本では「 動いている物体の電気力学 」と訳されています。 この論文は、「 運動学の部 」と「 電気力学の部 」との2部構成になっています。 この論文は、 1988年に内山龍雄によって邦訳され、 さらに解説が付けられ、「 アインシュタイン 相対性理論 」と題して、 岩波文庫の一冊として出版されました。 そこで、 この本を参考にしながら、 この論文の要約を、 行間の意味を含みながら、 光の速さを とする単位系を用いて、 私が理解できる範囲内でレポートしてみたいと思います。

  また、 この論文の直後に発表された次の論文では、 について書かれています。

von A. Einstein  1905

  この論文のタイトルの日本語訳は「 物体の慣性はその物体の含むエネルギーに依存するか? 」です。 この論文は、 英訳され、 The Principle of Relativity ( Dover 出版 ) に収録されています。 これについても、 最後にその要約をレポートしたいと思います。


  このレポートの中で、「 である。」調 で記述した部分は、 私によるアレンジがあるものの、 アインシュタインが論文の中で記述している内容、 または、 言おうとしている行間の意味です。 一方、「 です。 ます。」調 で記述した部分は、 私の解説です。 背景をややピンク色にしています。
  定説と若干食い違うところがありますので、 ご了承ください。




ま え が き の 要 約


(1)2つの公理   次の2つの原理により、 私たちは、 静止している電荷に対するマックスウェルの電気力学の理論から出発し、 運動している電荷に対する、 簡単で矛盾のない電気力学に到達することができる。
           * アインシュタインが、「 電気力学 」という言葉を用いているのは、
            電磁気学の中でも、 とりわけ、 物体を移動させる力を生む電磁場を
            意識しているものと思われます。

  相対性原理
       等速直線運動をしているどんな座標系でも、 それを基準にとったとき、 ニュートン
     力学の法則 と 電気力学の法則 と 光学の法則 は共通の方程式で表される。

  光速不変の原理
      光は、 光源の移動状態に無関係に、一定の速さで真空中を伝わる。


(2)磁石と導体の相対的移動 (3)「 絶対静止空間 」は存在しない

(4)「 エーテル 」は存在しない




T. 運 動 学 の 部 の 要 約


§1. 同時刻の定義


(1)4次元時空間座標

§2. 長さと時間の相対性


(1)長さを計測するための条件 (2)同時刻の相対性

§3. 静止系から移動座標系への座標変換理論


(1)移動方向と垂直な方向へは、 光の速さは、 になっている。


(2) 静止系に対して移動する慣性系の運動方向と垂直な方向の座標は、 座標変換で
   変化しない。


(3)ローレンツ変換の導き方

§5. 速度の合成則


(1)相対論的速度合成式


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