歌謡曲の真髄
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2022.04.12_____
歌謡曲とは、日本語を大切にする音楽だ。言葉はストレートに心に響くので日本人の心を揺さぶる。日常の喜怒哀楽や恋心など、日本人の脳内ホルモンの分泌を直接的に刺激するのだ。
その中でも、中島みゆき の楽曲は奥が深い。ハイデッガーの哲学のように、世間と自分との狭間で揺れ動いている。
あの ちあきなおみ が 中島みゆき に 楽曲の提供を依頼して出来たのが 「 ルージュ 」 。ルージュとは口紅のこと。中島みゆき が ちあきなおみ の曲を書いてみたい という記事が掲載されたのを目にした ちあきなおみ が 中島みゆき にラブコールした。2人の天才の出会いである。昭和52年のこと。
その 「 ルージュ 」 に出てくる鏡は、少女から大人の女性へと成長していく孤独な主人公の象徴である。
この歌は ちあきなおみ にとって歌の世界をさらに広げるための挑戦だったに違いないし、中島みゆき の彼女に対する期待でもあったはずだ。
楽曲が レコード や CD という商品となり、やがて「歌謡曲」となる。その真髄は詞であり、その次に曲。そして編曲。その次が歌だろうか。歌手は教師みたいな者。歌手は世間の耳を育ててやがて消えていくが、楽曲の作者たちは写真のように若いままである。