鏡による反射とスクリーンによる反射の違い
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2014.10.30_____

  トイレットペーパーの芯を使って右眼で覗きます。 自分の前に姿見鏡を置いて自分の顔を映してください。 自分の顔の各点から四方八方に広がる光は、 鏡上のいろんな点で反射されますが、 そのときに必ず入射角と反射角が等しくなっています。 ということは、 自分の顔の各点から四方八方に広がる光の一部だけが自分の右眼に入ってきているということになります。 したがって、 少し自分が自転して自分の顔が見えなくなったところで、 移動しても鏡の中に自分の顔を見つけることはできません。

  白いスクリーンにプロジェクターを使って人の顔のスライド写真 ( スライド写真 = 透過原稿として用いられるポジティブフィルム ) を映し出します。 それをトイレットペーパーの芯を使って右眼で覗きます。 少し自分が自転して人の顔が見えなくなったところで、 移動するとスクリーン上に再び人の顔を見つけることができます。 スクリーンは表面が微細に凸凹しているために、 スクリーン上のある点で反射した光は四方八方に反射します。 その一部だけが右眼に入ってきているということになります。 鏡にプロジェクターを使って人の顔のスライド写真を映し出そうとしても、 眩しい光が見えるだけで徒労に終わります。

  鏡に代表される光の反射様式を 鏡面反射 と言い、 スクリーンに代表される光の反射様式を 乱反射 ( 拡散反射 ) と言います。乱反射では、入射角に等しい反射角に相当する所ほど反射光の量は多く、その角度から差が大きくなるにつれて反射光の量は少なくなっていきます。