薬の副作用
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2014.04.10


 「 この薬は作用と副作用が釣り合っているから効かない。」という言い方は間違っています。 薬の作用・副作用とは、 主作用・副作用 のことであり、 作用・反作用 のように、 同じ大きさで向きが反対の関係ではありません。 主作用とは、 主体になる作用のことで必発で効力の大きい作用のことであり、 それを期待して服用されます。 副作用とは、 1つ1つについて言えば必発ではなく効力も比較的小さな作用のことで、 期待されない作用のことです。 副作用は多種あり、 主作用だけあって副作用のない薬は存在しません。

 「 この物質は作用と反作用が釣り合っているから動かない。」という言い方も間違っています。 AがBに対して力を作用させると、 それと反対向きに同じ大きさでBがAに作用する力が発生します。 その力のことを反作用と言います。 机の上に物質が置いてあるとき、 物質が静止しているのは、 作用と反作用が釣り合うからではなく、 地球が物質に作用する重力 と 机が物質に作用する抗力 とが釣り合うからです。 この現象に関連している 作用・反作用 は「 物質が机に作用する重量力 と 机が物質に作用する抗力 」と「 地球が物質に作用する重力 と 物質が地球に作用する重力 」です。