生活的時空間座標系
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2022.08.26_____
六根清浄の六根とは、視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚の五感 と 無意識 を合わせた6つです。それを担う臓器が眼耳鼻舌身意です。意は今風に言えば脳。 眼耳鼻舌身意が対象とするものは、それぞれ色声香味触法です。法とは世界のこと。
眼耳鼻舌身は空間やその中に存在するものを感じるための臓器です、それも今現在の。意は眼耳鼻舌身から入ってくる情報をまとめて、世界を感じています。それプラス、意が担う無意識は、今現在の世界だけではなく、過去や未来の世界も対象とします。過去は記憶という働きによって、未来は予想という働きによって。
以上は私たちの持っている「生活的時空間座標系」でのことですが、これはデカルトやニュートンやアインシュタインの「自然科学的時空間座標系」とは異なりますます。たとえば、自然科学的時空間座標系では座標原点に太陽光が届いた時に空間に存在しているのはその光を放ってから約8分後の太陽です。
一方、私たちの生活的時空間座標系では、太陽光は今見える太陽が今放ったものです。空間に存在している太陽は約8分前の太陽です。生活は理性より感性優先です。したがって、私たちの生活的時空間座標系は現実そのものではありません。実際は過去の世界は存在しないし、未来の世界も存在しません。さらに私たちの今現在の世界も、脳がいろんな過去 ( たった今から以前までの過去 ) の情報を元に作り上げたものであって、現実の世界ではありません。だからといって、実際に物質が存在していないわけではありません。でも、私たちが生きているのは、私たちの脳が作る世界の中なのです。自分のバイアスがかかっている世界の中なのです。
瞑想は意の働きを押さえて眼耳鼻舌身の働きに集中する訓練です。訓練であるとともに、意の健康増進にもつながり、諸法無我の真理を体得する手段にもなります。