冬型気圧配置の風が等圧線と平行に吹く理由
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2025.12.10____


 12月、西高東低の冬型気圧配置。季節遅れの城山がやっと(よそお)った。

 冬型気圧配置( 気圧勾配が西から東向き )では、風は高気圧の裾の等圧線に平行に北北西から南南東に向かって吹きます。高気圧から低気圧に向けて等圧線に垂直に風が吹きそうですが、違うのです。何故でしょうか?

   
      ※ 気象庁のホームページ より

 高気圧のところでは、比較的密度の高い気団が上から下へと流れて、下に行くにつれて次第に広がっています。その流れを避けるように北側の寒気が高気圧の裾を通って低気圧へと向かうので北風が等圧線に平行な方向になるのです。

 北側の寒気は南側の暖気の下に潜り込もうとし、南側の暖気は北側の寒気の上に乗り上げようとします。従って、北側の寒気で生じる「風の基」は基本的に下降する北風であり、南側の暖気で生じる「風の基」は基本的に上昇する南風です。
 この「風の基」に、大気圧勾配による力 や コリオリの力 が加わって風の方向が決まっていきます。北半球では、コリオリの力は、北風に対しては西側に曲げようとします。このコリオリの力が、西高東低の場合に北風が大気圧勾配によって東向きになり等圧線に垂直になるのを妨害しているのです。


 大気中の空気の群れは、高気圧と低気圧の数ではありません。大気中の空気の群れは無数にあるといっていいでしょう。それらにはいろんな力が加わりそれによって移動をしており、それが風を作るのです。力が作用する原因には、気圧差、高低差( 重力が作用 )、温度差( 重力が作用 )、空気の群れとの衝突や接触、海面や地面との衝突や接触、緯度の差( コリオリ力が作用 )などがあります。