時間は流れるものではない
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2025.05.20


 時間は4次元時空間を構成する1つの次元である「 相対時間 」ではありません。また、時間は流れるものではなく、「 4次元時空間の中を万物が同じ速さで移動している。」これが時間の正体です。

 「 時間は絶えず今湧き出て過去へ過去へと流れていきます。無数の過去の私はその流れに乗って連なって流れ去っていきます。」と、1か月前まではそう考えていました。しかし、「 ばいおりんの慣性系相対性理論 」を 多世界解釈 の視点からもう一度見直してみようとしている今、私は次のように考えるようになっています。

 簡易化のため空間を1次元とします。

 万物( 光子も含みます )は、3次元空間と1次元時間からなる4次元時空間の中を、時間軸方向( 現在から過去に向かう方向 )に速さ1で等速移動しながら、3次元空間を速さ0〜1の間の値で移動しています。



 また、次のような4次元空間もあります。むしろこれの方が相対論的です。
 万物( 光子も含みます )は、3次元空間と1次元相対時間からなるイプシュタインの4次元時空間の中を、常に速さ1で移動しています。この万物の不変で普遍な速さの移動が「 時の経過 」の正体です。



 この図からすると、1年前の星の占める座標位置 と 1年前に星が放った瞬間の光子の占める座標位置 が全く異なりますが、縦軸が時間ではなく相対時間なので、それでいいのです。矢印の方向は今から過去への方向です。過去の私は無数に連なって相対時間方向に同じ速さで移動しています。さて、過去に私に届いた光子を描くとすれば、それは相対時間軸上にあって空間方向に平行な方向へ移動していることを示す矢印を伴います。この図には無数の点が含まれていますが、1つ1つの点の上には同じ速さで移動する無限大の4次元時空間が存在しています。それは、今の 私以外のもの の座標系であったり( 空間軸上に存在する )、過去の私の座標系であったり( 相対時間軸上に存在する )します。座標系は、今の私のもの と 過去の私のもの とで共通部分はありませんし、今の私のもの と 今の 私以外のもの とでも共通部分もありません。そして、それらの世界はお互いに分岐していてデコヒーレンスの状態になっています。

 ※ 参照: 大学生のための数学 > 物理哲学 > 多世界解釈による特殊相対性理論の矛盾の克服