パーフェクトストライク理論
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2018.05.17







  1 番ピンと5番ピンとを結ぶ直線をセンターラインと呼ぶことにしましょう。 「 5番ピンのど真ん中に向かってセンターラインから 3度 〜 6度 の角度で順回転しながらまっすぐに転がっていくボールを投げることができれば、 ほぼ100%ストライクが取れる。」 というのが、 パーフェクトストライク理論であり、 プロはみんなこの球種を目指して投げているそうです。

 「 アインシュタインの目 」によりますと、 このとき、 それぞれのピンを倒すものは次のようになっているそうです。 ( 右投げフックボールの場合 ) ⇒ 「 は ボール または が倒し、 が倒し、 は ボール が倒し、 が倒し、  は が倒し、 は ボール が倒し、 が倒し、  は が倒し、  は が倒し、 は ボール が倒す。」

  順回転とは、 ボールの自転の角速度 ( その向きは右ねじの法則に従う ) が、 ボールが遠ざかっていく場合、 ボールの進行方向に対して垂直に左側を向いている場合のことを言います。 ボールがピンに当たるとピンは倒れますが、 その反作用を受けてボールは進行方向を若干変えます。 このときボールが順回転しているとボールの進路変更の程度が少なくてすみます。

  ボウリングのレーンは、 塗られているオイルの量によって、 大まかに言うとピンに近づくほど動摩擦係数が大きくなっています。 特にレーンのピン側 3分の1 にはオイルが塗られておらず、 そこから急激に動摩擦係数が大きくなっています。

  仮想のレーンで回転するボールを移動させる思考実験をしてみましょう。 仮想のレーンでは手前 3分の2 の動摩擦係数は 0 になっていて、 奥 3分の1 は動摩擦係数は相当大きくなっています。 まず、 コマのように鉛直方向を軸にして高速回転しているボールをレーンの上で滑らしましょう。 ボールは水平に高速回転したままレーンの手前 3分の2 を等速直線運動 ( 滑る ) をし、 その後、 若干水平斜めに高速回転しながら直線運動 ( 転がる ) をします。 次に、 水平方向を軸にして高速回転しているボールを順方向回転になるようにしてレーンの上で滑らしましょう。 ボールは順方向回転したままレーンの手前 3分の2 を等速直線運動 ( 転がっているように見えるけどスリップし続けているだけで、 実は滑って移動しているのです。) をし、 その後、 速さを突然増して等速直線運動をします。 ( ミニカーのタイヤを回転させてから床に置くと走るように。) その次に、 水平方向を軸にして高速回転しているボールの自転の角速度の向きが進行方向と反対向きになるようにしてレーンの上で滑らしましょう。 ボールは縦の進行方向に対して横方向に回転したままレーンの手前 3分の2 を等速直線運動をし、 その後急激に左方向に折れ曲がって進みます。

  パーフェクトストライクを可能にする 終速の速いフックボール を投げるには、 右投げの場合なら、 第3・4指を使って、 ボールにセンターラインに対して左向き垂直よりも 3度 〜 6度 だけ後方を向く大きな自転の角速度を与えてやる必要があります。