Take Five
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2013.06.08


  近代日本の庶民的長音階が「 四七抜き長音階 」と言われるのに対して、 琉球音階は「 二六抜き長音階 」と言われます。 琉球音階は「 どみふぁそしど 」です。「 二六抜き長音階 」に対して「 二六抜き短音階 」があります。「 らどれみそら 」です。 これは、「 どれみそらど 」の「 四七抜き長音階 」の主音が ド から ラ に変わったもので、「 民謡音階 」とも言われます。「 四七抜き長音階 」と「 二六抜き短音階 は、 ピアノの黒鍵だけを使って演奏することができます。 そのとき、 ド の音は ♯F になります。

  今日は、「 二六抜き短音階 」つまり「 民謡音階 」からジャズの基本音階であるブルーノートスケールを導いてみましょう。「 民謡音階 」の代表は、「 貝殻節 」と 中山晋平作曲の「 砂山 」です。「 民謡音階 」に「 し 」を加えると、「 六抜き短音階 」になります。「 らしどれみそら 」です。「 ふ 」の音だけがありません。「 六抜き短音階 」の代表は、「 りんご追分 」や「 水戸黄門 」です。

  まず、「 六抜き短音階 」のルーツから探っていくことにしましょう。「 音階のルーツに和音あり。」です。 次の曲をピアノで演奏してみてください。

    

長調の和音進行 :   つまり、
    
の代りに、 次の和音進行を持ってきます。
    
  これは長調と短調の融合です。 この和音進行で1回も出てこない音は「 ふ 」です。「 六抜き短音階 」はこの和音たちを多用しやすい音階なのです。

  ブルーノートスケールは、「 六抜き短音階 」に「 ♭れ 」「 ♯れ 」「 ♭そ 」「 ♯そ 」が加わったものです。 つまり次のような音階です。
     
          ※ 「 ら 」から始まる半音12音階から「 ♯ら 」と「 ふ 」を除いたもの

「 ら 」の音階名を「 ど 」に置き換えて、 上の音階を書き直すと、 次のようになります。
     ど れ ♭み み ふ ♭そ そ ら ♭し し ど
  これが、 一般に知られているブルーノートスケールになります。 しかし、 私は、 ブルーノートスケールは「 ら 」から始まる表現のほうがジャズの魂に近いのではないかと考えています。

  5拍子で書かれたジャズ「 Take Five 」のメインテーマ( 4小節 )は次のようになっています。 下のリズムに合わせて歌ってみてください。 難しいですよ。
  
  

  それにしても、 毎週待ち遠しい金曜日のテレビドラマ 「 Take Five 」 の中で、 JUJU がこの曲を歌っていますが、 さすがは JUJU です。 正確な音程の上に、 40年前のテレビアクションドラマ「 プレイガール 」のエンディングテーマを彷彿させるような大人の色気があります。 ちなみに、「 Take Five 」とは、「 あと5分だけ待ってね。」とか「 5分ほど休もうね。」という意味だそうです。