同じ染色体にある2種類の形質遺伝子のことを、「 同染色体形質遺伝子ペア 」と言うことにしましょう。 そして、 ある植物の場合、 葉の色を決定する遺伝子と種の形を決定する遺伝子が「 同染色体形質遺伝子ペア 」であったとしましょう。 花の色については、 紫色が優性形質で赤色が劣性形質であり、 種の形については、 丸が優性形質であり、 長丸が劣性形質であるとします。 そこで、 花を紫色にする遺伝子を A 、 花を赤色にする遺伝子を a 、 種を丸くする遺伝子を B 、 種を長くする遺伝子を b とします。
ここに単種(非雑種)の2つがあり、 一方は優性種でもう一方は劣性種であるとします。 つまり、 優性種の持っている遺伝子は AABB であり、劣性種の持っている遺伝子は aabb です。 ここで、 この2つを交配させて雑種を作ります。 すると第1世代の雑種の持つ遺伝子は AaBb となり、 花は紫色で種は丸の表現形態になります。 では、 この第1世代を自家受精させると第2世代の表現形態の比率はどのようになるでしょうか?
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AB |
Ab |
aB |
ab |
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AB |
AABB |
AABb |
AaBB |
AaBb |
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Ab |
AABb |
AAbb |
AaBb |
Aabb |
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aB |
AaBB |
AaBb |
aaBB |
aaBb |
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ab |
AaBb |
Aabb |
aaBb |
aabb |
紫花 かつ 丸種 : 紫花 かつ 長種 : 赤花 かつ 丸種 : 赤花 かつ 長種 は、
9 : 3 : 3 : 1 になります。
第2世代の花480個について調査した結果は、 次のようなものでした。
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紫花 かつ 丸種 |
紫花 かつ 長種 |
赤花 かつ 丸種 |
赤花 かつ 長種 |
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280 |
84 |
76 |
40 |
それを判断するためには、 自由度3のカイ2乗検定をすればいいのです。
帰無仮説 : 「 この標本は、 理論どおりになっている。」

カイ2乗分布表を見ると、 自由度3で有意水準 の場合は、
になっています。
ですから、 帰無仮説を棄却できません。 ということは、 遺伝子組み換えは無視できる範囲にあるといえます。ちなみに、 自由度
のカイ2乗分布は、 次の式で与えられます。
なお、
はガンマ関数です。
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