力を考えるときには、「 質点の移動 」、「 剛体の回転 」、「 軟体の変形 」、「 流体の流れ 」などの分野に分けて、それぞれに検討しなければなりません。今回は、「 質点の移動 」の分野での力について考えることにします。
エネルギーとは仕事をする能力であり、仕事とは力を変位で積分したものです。では、力とは何でしょうか?
力とは、物質の空間移動の速度を時間的に変化させるものです。これは次の運動方程式から導かれる力の定義です。

しかし、持ち上げるという仕事に登場する力はこれとはちょっと違います。等速移動で仕事がなされますで、この力の定義からすると、仕事の場合は力がゼロになってしまいます。しかし、これは力の定義が間違っているからではありません。実は、仕事とは対象となるものに力学的エネルギーを与えることであり、持ち上げる場合は与えるエネルギーが運動エネルギーでなくて位置エネルギーだからです。
では、力を産生するものは何でしょう。それは、まず、場を形成する3つのものたちです。質量、電荷、電流 です。それぞれ、重力、電気力、磁力 を産生します。次に、エネルギーです。運動エネルギー、熱エネルギーなどすべてのエネルギーは、力を産生することができます。なぜなら、エネルギーとは仕事をする能力であり、仕事とは力を変位で積分したものだからです。
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