12月になりました。 でも今年は石油ストーブを出すのはもう少し先になりそうです。 今日は、 結露という言葉を使って俳句を詠もうと思ったのですが、 残念、 結露は季語ではないそうで、 やめました。 ひょっとしたら昔の家には結露がなかったのかなあ?
さて、 建築環境工学で目標とされる室内環境は、 次のようになっています。
温度: 夏 : 28℃前後 冬 : 20℃前後
湿度: 40〜60%
エアコンとは、 エアコンディショナーの略で、 屋内の空気の温度や湿度などを調整する機械のことで、 エアコンディショニングを目的とするヒートポンプのことです。 ヒートポンプは、 循環する熱媒体気体の気圧を、 動脈血圧と静脈血圧のように2つに分割することによって、 熱媒体気体を暖めたり冷やしたりして交互に熱放散と熱吸収をさせ、 隔絶された2か所の熱媒体気体の循環回路の周辺の空気や水などの熱エネルギーのやりとりを行う機械です。 心臓に相当するコンプレッサーで圧縮された気体は温度を上昇させた後、 熱伝導地帯を循環中に熱を放散します。 その後、 気体は狭窄区域を通過して一気に気圧を下げ膨張してさらに温度を下げます。 そして、 反対側の熱伝導地帯を循環中に熱を吸収し、 再びコンプレッサーの所へと戻ってきます。 これは 逆カルノーサイクルの原理 です。
厚い土壁のお蔵は、 光熱費なしで、 物品を 雨・風・火事・地震 から守ってくれ、 また、 カビ(植物) や シミ(動物) が繁殖しにくい環境を作ってくれます。 それは、 お蔵の持っている調温調湿機能によるものです。 土蔵の中は、 昼は涼しく夜は暖かく夏は涼しく冬は暖かいのです。 熱容量の大きな厚い土壁は、 調温機能を持っています。 調温機能とは、 断熱作用の上に周期的温度変化に対する熱伝導の緩徐化作用が付け加わったものです。 朝から夕方にかけての外が暑い時に土壁は内部の空気と断熱をしながら、自分自身がゆっくりと温まります。 そして、 夕方から翌朝にかけての外が寒い時にゆっくりと放熱します。 蔵の中にも外にも。
お肌や鼻や気管支や肺が弱い人にとっては、 調湿も大変に重要です。 窓に結露ができた朝にエアコンで暖房しますと、 湿度が低下して、 インフルエンザウィルスが生き延びやすい環境になります。 湿度とは、 大気中に含まれる水蒸気量
の飽和水蒸気量
に対する %比率 です。 気温が上昇すると飽和水蒸気量は上昇します。 湿度が 100% に達すると結露が生じます。調湿機能とは、 室内の湿度が高い時には吸湿し、 湿度が低い時には放湿して、 室内の湿度を一定にする機能のことを言います。 高価なエアコンでも調湿することができますが、 近年、 天井・壁・床の建築材料を用いて調湿しようとする動きがさかんになっています。 調湿建材は光熱費の節減になります。 調湿機能を持つ材料は、 元々は 土・石・竹・木・貝殻 などで、 材料の多孔質性を利用しています。 調湿材料には、 十分に湿気を吸収する容量があって、 乾燥に対してはすばやく放湿できる性質が必要となってきます。
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